“夢の国”としておなじみの大人気施設、「東京ディズニーランド」および「東京ディズニーシー」。その運営企業として知られるのが「オリエンタルランド」だ。
この会社では株主に、2施設どちらかを1日楽しめる「1デーパスポート」の株主優待を実施している。その恩恵で、個人投資家からも人気のある株主優待の詳細はどんなものなのか? そして、優待を得るには株をどれくらい所持し、最低いくらのお金が必要になるのか? この記事では、気になるその概要を解説していこう。
オリエンタルランドの株主優待って何ができるの?
オリエンタルランドの株式を保有すると、株主優待を受けられる。具体的には、「東京ディズニーランド」もしくは「東京ディズニーシー」の、どちらか一方で使える「1デーパスポート」の配布だ。
割当基準費は年2回、9月末日と3月末日。このタイミングで保有している株式が多いほど、配られる枚数も多くなる。
●9月末
100株以上…なし
400株以上…1枚
800株以上…2枚
1200株以上…3枚
2000株以上…5枚
2400株以上…6枚
●3月末
100株以上…1枚
400株以上…1枚
800株以上…2枚
1200株以上…3枚
2000株以上…5枚
2400株以上…6枚
1年で得られる枚数は9月と3月の分を合計するので、100株なら1枚・400株なら2枚・800株なら4枚…となり、最高で年間12枚のパスポートが届く。パスポートの有効期限は1年間なのと、入園制限中や特別営業時間には利用できないので注意しよう。
さらに、株を長期で保有している株主には、別の優待制度もある。これは2018年9月末から2023年9月末までのすべての基準日(9月末と3月末)で、同一株主番号を100株以上保有している人が対象。対象者は東京ディズニーリゾート40周年に、株主用パスポートが一律4枚配布される。
ここで、ちょっとしたウラ技をご紹介。「100株の1枚では足りないが、400株を持つのは資金的にちょっと厳しい……」という人は、家族の名義で別の証券口座を開設。それぞれが100株ずつ所有すれば、計200株で2枚のパスポートを得られる。
オリエンタルランドの株主優待を得るにはいくらかかる?
では、株主優待を得るために株を保有するとして、それにはいったい、いくらぐらい必要なのだろうか?
オリエンタルランドの株価は、2018年のもっとも低いときで2月9日の9909円。もっとも高いときで8月8日の1万2470円。2019年1月現在、おおよそこのあいだで変動しているので、優待の最低ラインとなる100株を保有するには90万~130万円程度は必要になる計算だ。
なお、同社の株価の動向を公式サイトの株価情報で確認すると、2017年1月は6187円だった。その後、徐々に株価が上昇し、2018年8月の最高値は1万2470円を付ける。その後も1万円台で変動しているが、とにかくここ1~2年は上昇傾向にあるので、有利に株主優待を受けたいなら、株価が低いタイミングを見計らって買うとよいだろう。