パートナーと死別してから再婚するまでに押さえておくべきこと

死別後、再婚できるようになるまでの期間って？

パートナーと死別したあと、再婚するのに必要な期間というのは、男性側にはとくに存在しない。一方、女性側は死別に関わらず、「離婚してから」100日経過していることが再婚の条件となる。ただし、この規定は女性側が妊娠しているケースにのみ適用され、妊娠していないことが医師によって証明されていれば、すぐに再婚できると民法に定められている。

だが、そういった法的な制約とは別に、一般的にパートナーが亡くなってから2年以内に再婚するとなると、周囲が驚いてしまうだろう。決まり事ではないが、死別後あまりに早く再婚するのは、周囲の目を考えると避けたほうが良いかもしれない。

死別したあと再婚するまでの期間は法律で決まっている

前述のとおり、女性は前夫との死別時に妊娠していると、100日経たないと再婚できない。これは、妊娠している状態で再婚すると、子の親が死別したパートナーの子なのか、再婚相手の子なのかが法的に不確定になるため、それを避けるために設けられている。逆に言えば、そこさえはっきりしていれば問題ないので、上述の100日を経たずに出産した場合、その時点で期間制限はなくなる。

気になるお墓問題、死別して再婚したらどうする？

死別した相手のお墓は、もしその相手とのあいだに子供がいるなら、その子に託すのが最良だろう。子供がまだ幼いのであれば、元パートナーの両親や兄弟にお願いする手もある。

そして、自分自身が死別した相手のお墓に入るか、再婚相手のお墓に入るかについては、後者を選ぶのが一般的だ。ただ、分骨してどちらのお墓にも入る方法もあるので、自分や周囲が納得いく方法を探してみても良いだろう。

大切な人を亡くしたあと、すぐに再婚は考えられないかもしれない。「新しいパートナーを見つけることは、死別した相手への裏切りになるかも」と心理的に苦悩することもあるだろう。深く愛した相手なら、死別したあとも、ずっと心に留まるものだ。

それでも、時間の経過とともに、失った辛さや苦しみは薄れ、新たな出会いがあるかもしれない。再婚を前向きに考えられるようになったとき、ぜひこの記事で得た知識を役立ててほしい。

取材・文／ねこリセット