油や食材、調味料などが混ざり合ったギトギトの汚れ。そんなガスコンロの汚れは、固まると落としにくく、拭いてもすぐに取ることができない。そしてコンロにこびりついたガンコな汚れは、放置するとますます強固になって、さらに落としにくくなってしまう。こすってもこすっても、なかなか落ちない頑固な汚れに頭を抱えている方も多いのではないだろうか。
そこでこの記事では、ガスコンロの頑固な汚れをキレイにする知識やテクニックをお届けする。工夫次第で、この手の油汚れも簡単に落とせるので、ぜひ参考にしてほしい。
「掃除しやすい」ものがある! 新しく買うなら、そんなガスコンロを
ガスコンロの具体的な掃除法に触れるまえに、まず知っておきたいのが「製品によって、掃除のしやすさが格段に変わる」ことだ。この「掃除がしやすいガスコンロ」を選ぶポイントは2つある。
1つは、「汁受け皿がないもの」を選ぶこと。このタイプのガスコンロは、五徳を外すとフラットになり、気軽に拭き掃除ができる。バーナー周りに隙間もないため、内部の入り組んだ場所の汚れを心配する必要もない。
もう1つは、「五徳の重さが軽量のもの」を選ぶこと。五徳が軽いと、サッと外して掃除しやすい。五徳が軽いだけでも、「気軽に外して拭こうかな」と思えるものだ。店頭で購入する際は、可能であれば実際に五徳を持って、重さを比較してみてほしい。
身体にも環境にも優しい! 「重曹」でガスコンロを掃除しよう
キッチンは毎日、家族が食べる料理を作る場所だけに、掃除に使う洗剤も体に害がないものを選びたい。そんな方におすすめなのが「重曹」だ。重曹は汚れをしっかりと落とす効果がありながらも、口に入っても無害で安心な成分でできている。
弱アルカリ性の重曹には、酸性の油汚れを中和する効果がある。油でベタベタになりやすい、ガスコンロ周りのお手入れにはもってこいのアイテムだ。
実際の掃除の手順は、まずスプレーボトルに約40度のお湯100mlと約小さじ1の重曹を入れた「重曹水」を作成する。つぎに、それを汚れにスプレーして、ラップなどで覆ってしばらく待つ。最後に汚れが浮いたら。それを布巾などで拭き取り、重曹の白い跡が残らないように水拭きすれば完了だ。
重曹でガスコンロを掃除した時に残る「白い跡」はクエン酸で解消!
水拭きしても、重曹の白い跡が気になる場合は、濡らした雑巾に少しだけクエン酸をふりかけて拭くと良い。酸性のクエン酸が、弱アルカリ性の重曹に反応して跡をキレイに拭き取れる。水拭きしても、重曹の白い跡がなかなか落ちないときに試してみてほしい。
ガスコンロの油汚れがよく落ちる! キッチン掃除におすすめの洗剤は?
重曹水は便利な一方、量を計測したり、ボトルに詰め替えたりが面倒に感じることも多い。そんなときは、安全性と洗浄力を兼ね備えた市販の洗剤を使ってみよう。その代表格としておすすめなのが、「セスキの激落ちくん 密着泡スプレー」だ。
水を独自の方法で電気分解したアルカリ電解水に、セスキ炭酸ソーダを配合したこの製品。環境に優しく、排水も汚さない製品だ。泡で出てくる仕様のため、ガスコンロの五徳などに泡を密着させて、汚れを浮かせるのにも使いやすい。重曹水を自作するのが面倒なら、こちらの製品を試してみよう。