「この人と一緒に働きたくない」と思われるNG言動
続いて、「この人と一緒に働きたくない」と思われるNG言動を教えてもらった。
1.自分の話ばかりする
「『聴く』の真逆です。人に興味を持てず、人の話を聴かない人は、やはり嫌われます」
2.我を通す
「自分の正論ばかりを押し付け、相手に何の利益ももたらさず、攻めたり自身を正当化したりするのも、もちろん嫌われます」
3.空気が読めない
「空気が読めないとは、マナーをはじめとして、自身の言動にどういう影響があるかイメージできない、雰囲気を無視してしまうということです」
4.否定ばかりする、またはネガティブな発言ばかりする
「常に発言が否定から始まったり、物事のネガティブなところばかりを言葉に出したりする人にも、当然、人は寄り付きません」
5.自分の利ばかりで相手の立場に立てない
「すべて基軸が自分の利で、それに迷いがない、周りの方に配慮ができない人も嫌われます」
社内のモチベーションを上げるためのポイント
自分自身が、社内全体のモチベーションアップができるようになるためには、どんなことが求められるだろうか。余語さんは見た目印象のレベルを上げることと、プラスエネルギーをまとうことを勧める。
●自分の見た目印象をさらに上げる
「見た目の印象をさらによくすることは大事です。その企業のブランドイメージにふさわしいビジネスパーソンになることは、社外的にも評価を得ますし、社内にそうした文化が広がるような人になっていくことも有益です。同じスーツスタイルでも、自社のブランドイメージを実現することはできます。センスは、洋服のことをよく知っているなどということではなく、相手目線で自分を表現できる感度があるかどうかです」
●プラスエネルギーのある人になる
「まずはご自身がプラスエネルギーのある人になることです。この人に関わると楽しい、嬉しいという存在になると。、自然に社内の雰囲気も変わってきます。それには自分自身の強みを理解し、それを活かすこと。例えば自分がリーダー格で仕切るタイプではなく、サポータータイプだと思えば、そのサポート力を活かせばいいのです。無理をするのではなく自分がオンリーワンブランドとして持てるものを活かす、その集合体で何か部署としてやり遂げるチームプレーにつながればいいのです。社内でひとり一人の才能、スキル、経験、個性を、自社の社員のブランド力にしていくことが企業成長にもつながっていきます。ぜひ今までのご自身の中に潜んでいるブランド力を見直してみてください」
どこに行っても「一緒に働きたい」と思ってもらえるビジネスパーソンになれば、向かうところ敵なし。まずは見た目、そして言動に注意してレベルを上げていこう。
【取材協力】
株式会社ワイズエフェクト
代表取締役 余語まりあさん
新しい経営戦略として企業ブランドイメージを実現する社員育成で業績向上を図るコンサルタント、研修講師として活動中。芸能事務所タイタンのコミュニケーションカレッジ「タイタンの学校」のレギュラー講師、船井総研パートナー企業
http://ys-effect.co.jp/
取材・文/石原亜香利