自分でお酒を買うときの注意点
自分でお酒を購入したいとなった場合、本書で勧められているのは酒専門店。それもネット通販ではなく「リアル店舗」がよいという。リアル酒屋といっても、デパ地下も含めたくさんある。どのような店がよいのだろうか?
純さん:「まずはお店の外観をチェック!表の黒板や貼り紙で、最新入荷情報なんかがあるのもいいですね。店内も、清潔が第一!掃除が行き届いているのは、お酒の扱いも丁寧である証です」
「いいお店は、説明書きやポップも充実しているもの。ディスプレイに季節感を盛り込んでいるお店なら、通うのも楽しくなりますよ」
まだ大都市圏が主だが、テイスティングができるバーを併設した店や酒の勉強会を開催するところも増えている。こうした店が近くにあるなら、積極的に活用するのもよいという。
本書では他に、酒器の選び方、相性のよいおつまみ、旅飲みのすすめなど、日本酒ビギナーはもとより、中級者にも役立つ日本酒の知識が詰まっている。読了すれば、日本酒に対する意識も変わり、敷居の高さも感じなくなること請け合い。ぜひ読んでみよう。
山本洋子さん プロフィール
鳥取県境港市生まれ。酒食ジャーナリスト、地域食ブランドアドバイザー、境港FISH 大使。酒食ジャーナリストとして全国で活動中。地方に埋もれた「日本のお宝! 応援」がライフワーク。「日本の米の価値を最大化するのは上質な純米酒」+穀物、野菜、魚、発酵食、「身土不二、一物全体」を心がける食・飲生活を提案。
イラスト/水谷慶大さん
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)