日本の「ものづくり」を支えている技術職。実際に年収が高いのはどんな企業なのだろうか。
一口に技術職といっても、プロジェクトマネージャー、システムエンジニア(SE)、プログラマなどのIT系職種のほか、回路設計、機械設計、生産技術などメーカーで活躍する職種、施工管理など建設・建築系業界で活躍する職種等が存在している。
今回はキャリコネが発表した『技術職の年収が高い企業ランキング』をユーザーのコメントと一緒に紹介しよう。
技術職の年収が高い企業ランキング
1位:日本アイ・ビー・エム(平均年収732万円)
――世界的IT企業IBMの日本法人で、情報システムに関わるハードウェアやソフトウェア、サービスを提供。プロジェクトマネージャー、製品開発エンジニア等が活躍。
「成果を出していれば、それなりに評価される環境にある。実施したことはきちんと自分でまとめておき、上司に体系立てて報告できるスキルが重要」
(プロジェクトマネージャー/30代前半男性/年収800万円/2015年度)
2位:三菱電機(平均年収686万円)
――2020年で創立100周年の国内大手総合電機メーカー。グローバル展開のため、海外転勤も多い。2019年の電機業界の新卒採用予定数は三菱電機が最多で、うち6割は理系に。
「報酬としては、世間一般と比較した場合、良いほうではないかと思います。自分の所属部門では、年功序列の傾向が強いと思います。他の部門では、成果主義を忠実に実施してダイナミックに査定している部門もあるので、所属部門、管理者によるが結論かと」
(社内SE/40代前半男性/年収980万円/2011年度)
3位:パナソニック(平均年収684万円)
――1918年に松下幸之助が創業した老舗電機メーカー。近年はAIなどのIoT/ロボティクス分野と、蓄電・水素などのエネルギー分野の研究開発に注力。
「同年代よりは貰えていた印象がある。年齢を積むと、ある程度までは年収はあがり、世の中の平均値よりは高くもらえる」
(ソフトウェア関連職/30代前半男性/年収500万円/2018年度)
4位:エヌ・ティ・ティ・データ(平均年収676万円)
――公共、医療、金融、通信など幅広い分野を手掛けるシステムインテグレーターで、新卒に人気のIT企業。AIやIoTのトップ技術者を国内最高レベルの報酬で処遇する新制度を発表。
「日本の平均年収に比べればはるかに高い額をもらえる。役職が上がらなくても毎年少しずつ昇給していくので、かなり安定しているといえる」
(プロジェクトマネージャー/30代前半男性/年収710万円/2014年度)
5位:トヨタ自動車(平均年収655万円)
――ものづくりの技術を生かし、日本が誇る「世界のTOYOTA」に上り詰めた自動車メーカー。海外拠点が多く、グローバルに活躍できる。電気自動車やAIなどの新産業にも着手。
「メーカーのなかでは給与は高いと感じる。また査定に関しても、妥当であると感じる。上司とフィードバック面談があり、その場で良い点、改善すべき点を述べてくれる」
(研究開発/20代後半男性/年収700万円/2018年度)
<調査概要> 「技術職の年収が高い企業ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に「技術職」のユーザーから給与明細投稿が10件以上ある企業
対象期間:2017年4月1日~2018年3月31日
関連情報/https://careerconnection.jp/
構成/ino