2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーを、トヨタ・カローラスポーツとの接戦を制して受賞したボルボXC40。ボルボはXC60に続く2年連続の輸入車としてのイヤーカー受賞であり、これは日本カー・オブ・ザ・イヤー史に残る快挙といえるだろう。
XC40はデザイン、走りだして10mもいかないうちに感動できる走行性能、日本車も真っ青の収納やアレンジ性を含む使い勝手、そして世界最先端の先進安全支援機能、389万円からの価格など、ボルボファンならずとも魅力を感じるコンパクトSUV。その人気ぶりは周知の通りで、昨年末の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞時点でのバックオーダーは約1000台とも言われ、2019年は約250台の輸入枠拡大を日本側からリクエストしたと聞いている。
ズバリ、いいに決まっているXC40だが、これまでお伝えしてきた車両は、主に上級のT5 Inscription AWD、あるいは1stエディションのR-Design AWDであり、ともに四輪駆動で、2Lガソリンターボエンジン+8ATのスペックは252ps、35.7kg-mというものだった。
実質的なベースグレードは439万円の「T4 Momentum」
しかし今回、やっと標準的なT4 MomentumグレードのFFモデルに試乗することができた。XC40のベースグレードはXC40 T4 だが、素の良さがあり、手抜きなしの先進安全支援機能「インテリセーフ」の装備こそ上級グレードと変わらないものの、ECOモードを含むドライブモード・セッティング、パワーシート、HDDナビ、後席エアコン吹き出し口が設定されないなど、気になる人は気になる仕様なのである。つまり、実質的なベースグレードはこの439万円となるT4 Momentum(FF)と言っていい。