ところでカーナビアプリの「オフライン機能」って何?
カーナビアプリの説明で出てきた「オフライン機能」とは、いったいなんだろうか? ひと言で説明すると「地図データなどをスマホ内に保存しておく」機能だ。
地図アプリやカーナビアプリは、GPSの電波を受信して現在位置を特定する。それをモバイル通信でサーバーに通知し、現在地周辺の地図データを取得する。これで、スマホの画面上に自分の位置と周辺の地図が表示されるというわけだ。
この仕組みのため、モバイル通信ができないと、現在地周辺の地図が表示できない。しかし、地図データさえスマホ内にあれば、画面上に自分の位置と周辺の地図を表示できる。これを実現するのがカーナビアプリの「オフライン機能」なのだ。
上で紹介した、オフライン機能がある「カーナビタイム」は、アプリのサイズhが約2.7GB。一方、オフライン機能がない「NAVITIMEドライブサポーター」は約60MBだ。これは、地図データをスマホ内に保存しているかどうかで、サイズに差が出ているというわけだ。
オフライン機能がある無料のカーナビアプリってある?
「オフライン機能」があるカーナビアプリは、有料のものがほとんど。無料のものはないのだろうか? 完全無料で利用できるおすすめアプリが、この「TCスマホナビ」だ。
【TCスマホナビ】
このアプリは、一度通ったことのある道の地図データが保存されるのが最大の特徴。そのため、オフライン機能を意識することなく利用できる。
定評があるトヨタ独自のプローブ交通情報を利用でき、リアルタイム渋滞情報や、道路状況を考慮したルート検索も可能。目的地付近の駐車場空き状況の確認や予約もでき、速度取り締まりのオービス地点情報まで取得できる。カーナビとしての使いやすい機能も満載だ。
便利なカーナビアプリ、でも気になる通信量は?
無料アプリも多く、気軽に利用できるカーナビアプリ。だが、GPSで位置情報を通信するので、使うたびに通信量が発生するのがネックだ。運転中に使うと、通信し続けることになるので、心配になる人も多いのではないだろうか。
しかし、データ通信量は意外と少なく、利用するアプリやルートにもよるが、100kmほど走行しても数MB程度で済む。同じ時間で動画や音楽を楽しむのと比べても、圧倒的に少なく済むので安心して利用したい。
スマホを本格的にカーナビとして活用するなら、車載ホルダーや充電用のケーブルなどが必要になる。それでも、カーナビ専用機と比べれば、圧倒的に経済的だ。カーナビとしての基本機能や付加機能も充実しているので、「カーナビは高いから買えないけど、使ってみたいなぁ…」という人は、ぜひカーナビアプリを試してみてほしい。
取材・文/ねこリセット