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新しい事業を生み出すのは「意識が高い人」より「月曜日が嫌いな人」

2019.01.07

甘いものでストレスを癒す…が辛い人もいる

高橋:次のネタ行きましょう。誰か月曜の悩みはありますか?

橋本:僕、甘いものが苦手なんですけど、みんな甘いものでストレスを癒すのが当たり前と思ってて、月曜に社内で女子が甘いものを配ったりするんですよ、お疲れ様みたいな感じで。そういうのって断ったら角が立つから逃げ切れないんです。それで甘いものを食べることになると余計に苦痛なんです。さらにね、例えばトマトを食べた話をしたときに、「フルーツみたいで甘かったの」とかいうじゃないですか。何言ってんだってブチ切れそうになるんですよ。

高橋:え、そういう野菜の甘みもダメ?

橋本:甘いを最上位みたいに言うな、と。甘いものが癒しとして絶対的にいいんだっていう世の中が狂ってると思うんです。

高橋:それだったら、例えば、甘いっていう漢字があるじゃないですか。これを、辛いに見せかけてみたらどうですかね? そうしたら、甘いものもちょっと辛く感じないかな。

一同:おお!

高橋:もしくは、第6の味で、甘いより上位の味を発明できないかなあ。例えば甘いお菓子だけ食べるより、しょっぱいお菓子と交互に食べたほうがいいですよね。その甘いとしょっぱいが混ざっている味を最上位にして、新しい形容詞を作ったらいいですよね。最近の流行りでいうと、エモいみたいな。

吉岡:ミックスされた味だから、「ミクシい」とかどうですか?

橋本:いいですね! すごい流行りっぽくて。


高橋:他には?

吉岡:土日何してたの? って聞いてくる女子がいるんですよ。それは明らかに、こっちの話を聞きたいんじゃなくて、自分の話をしたいんですよ。そこでもし私が充実した話を聞いたら、若干嫌がるっていう。この時間が完全にムダなんですよね。

橋本:そのムダな時間、スキップできたりしないのかな。時を飛ばすとか。仕事してると、マウンティングとかアピール合戦とかで本当にムダな時間が多いんですよ。

岡島:本当にムダって思うのが揉めてる時。イライラしたりもやもやしたりする時間って意味ないんですよね。ただでさえ時間が足りないってみんな言ってるのに、無駄な感情の作り合いが増えすぎて。

高橋:去年発売された「ミニスーファミ」って、ゲームプレイの時にやり直し機能というか、時間を戻せたじゃないですか。僕、あれみたいに現実でも時間を戻せると思ってて。そりゃ実際には戻らないけど、技術と物理現象を駆使したら、実質戻せると思うんです。時計の針を逆に動かして、PCなどの状態を元に戻して、すべての物体の物理的位置を戻したら、やれなくはないと思うんです。

岡島:そういえば、ブログって、公開時刻を設定するとき、過去に設定できるじゃないですか。例えば、5分前の時間でメールが送れるってどうですかね。

一同:おおー! (大興奮)

岡島:約束の時間にメール来ないなーって思ってて、遅れて届いた時に、表示されてる時間が約束の時間前だと、「あ、ネットの調子が悪かったのかな?」で終わるじゃないですか。LINEとかも表示時刻が証拠になるわけだから、相手側に表示される送信時間を過去にして送れるようになったら、みんな平和になると思うんですよ。あ、時間通りやってくれてたんだ、っていう。時間表示が絶対的なものなんだと。

橋本:最高だわ。

吉岡:そしたら提出時間が遅れても、「提出してましたよ」って言えば、「ああそうか」ってなって、受け取った担当者は次に回す時も時間を遅らせて送信する。これを全員がやれば、遅れた事実すらなくなって、誰も責任を問われず全員が幸せになる。これは実現できる!

橋本:それ課金しますよ!

岡島:あたしも課金します。

橋本:名付けて「遅延サービス」。やっぱり今の世の中、スピードが速くないといけないっていうのが心をおかしくしてるんですよ。で、時間が足りなくなる。もう時間戻しゃいいんですよ。時間に余裕が生まれる完全な働き方改革ですよ。

山田:最近みんなブロックチェーンって言って、記録を正確に残そうとしてるじゃないですか。そもそも記録を正確に残そうとするからみんな苦しむんですよ。曖昧にすればいいんです。だから、逆ブロックチェーン? あるいはブロックチェーンを止めるってことで、ブロックブロックチェーンか。

岡島:でも、やりすぎて、リアルな場でその時間に席にいないとか、現実に歪みがでてきたらどうするんですかね。

吉岡:そうしたら、代わりに座席に等身大の人形置いたらいいんじゃないですか。

編集担当:意識低すぎるわ。

【聞き手】
高橋晋平(たかはし・しんぺい)
株式会社ウサギ代表取締役、おもちゃクリエーター。あらゆるジャンルを「遊び化」することを考え、月曜日を楽しくする方法の研究もしている。最近では「職業診断ゲーム わくわくワーク」や、相手を想い出したことを伝える鳩時計「OQTA HATO」など様々な商品に携わる。新しい企画を“仕組み”で生み出すメモの技術を解説した書籍 『企画のメモ技』を2018年に出版。

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