①40~50代の給与が下がる
■平均給与は40〜50代が突出して高い
男性では20代後半の平均年収が367万円。以降5年ごとに年収が60万~70万円ずつ上昇し、50代前半でピーク(グラフは国税庁「平成23年分 民間給与実態統計調査」)。しかし今後、60歳以降の高年齢者雇用で必要となる給与は現役世代が負担(シェア)しなければならないため、年収の増加ペースはなだらかになる可能性が高い。
■60歳オーバーの人件費増加分は40~50代が負担する!?
65歳定年制や再雇用制度を導入しても、業績好調な企業を除けば、会社の人件費の総枠は変わらないと想定される。それには65歳以降に増える人件費を、40~50代の人件費から捻出しなければならない。つまり、AとBのグラフをもとに支払われる給与の総額が同じになる。いずれは同一労働同一賃金となり、Cのようになると予想される。