平成時代も残すところ半年を切った。様々な場面でこの30年を振り返る機会が増えているが、エンタメ界における平成の思い出を回顧した、スカパー!による「平成の感動ランキング調査」の結果が発表されたので、今回、紹介していきたい。
平成時代、大切にしてきたことを漢字一文字で表すと? 男性1位「和」 女性1位「愛」
全国の15歳~69歳の男女1,000名(全回答者)を対象に、≪平成時代に大切にしてきたことを表す漢字≫や≪平成時代に自身の心を動かしたものを表す漢字≫についての調査が行われた。
まず、≪平成時代に大切にしてきたことを表す漢字≫をみると、1位は「和」(74件)、2位「愛」(71件)、3位「心」(60件)、4位「金」(46件)、5位「平」(45件)という結果に。家族や恋人、友だちとの和やかな関係を大切にしていた人が多いようだ。
男女別にみると、男性では「和」(35件)が1位、女性では「愛」(40件)が1位と男女で異なる結果となった。世代別にみると、10代では「楽」が1位で、エリア別に1位の漢字をみると、近畿や中国・四国、九州・沖縄といった西日本のエリアでは「愛」が1位となった。
平成時代、自身の心を動かしたものを漢字一文字で表すと? 1位「愛」2位「子」3位「金」
次に、≪平成時代に自身の心を動かしたものを表す漢字≫をみると、1位「愛」(67件)、2位「子」(49件)、3位「金」(44件)、4位「人」(37件)、5位「災」(33件)となった。恋愛・夫婦愛・家族愛など様々な愛があるが、愛に心が動かされた人が多いようだ。また、子どもの誕生や子どもの成長に感動した人も多いのではないだろうか。
男女別にみると、男性では1位が「金」(31件)となり、女性では1位が「子」(43件)。世代別にみると、1位になった漢字は、10代では「人」、20代では「金」、30代では「子」となり、40代以上は「愛」だった。また、10代と40代では2位に「音」がランクイン。音楽に心を動かされたという人も多いようだ。
平成時代を盛り上げてくれた芸能人 1位「明石家さんま」2位「安室奈美恵」3位「ダウンタウン」
全回答者(1,000名)を対象に、≪平成時代を盛り上げてくれたと思う芸能人≫について調査が行われたところ、1位「明石家さんま」(128件)、2位「安室奈美恵」(82件)、3位「ダウンタウン」(65件)、4位「SMAP」(45件)、5位「タモリ」(35件)となった。明石家さんまのマシンガントークによって平成時代が盛り上がったと感じている人が多いようだ。
男女別にみると、男性では、1位「明石家さんま」(68件)、2位「ダウンタウン」(44件)、3位「タモリ」(20件)とお笑い芸人がトップ3を占めた。一方、女性では、1位「安室奈美恵」(64件)、2位「明石家さんま」(60件)、3位「SMAP」「嵐」(いずれも31件)と、2位の明石家さんま以外は歌手・アイドルという結果に。世代別にみると、10代では「ダウンタウン」が1位となり、30代では「安室奈美恵」が1位となった。
平成時代を盛り上げてくれたスポーツ選手 1位「イチロー」2位「羽生結弦」3位「大谷翔平」
次に、≪平成時代を盛り上げてくれたと思うスポーツ選手≫を聞いた調査が行われたところ、日米のプロ野球で活躍し、通算安打数の世界記録を持っている「イチロー」(223件)がダントツ1位に。
2位はフィギュアスケートで五輪連覇を達成した「羽生結弦」(167件)、3位は2018年の大リーグ新人王に輝いた「大谷翔平」(130件)となった。また、4位は2014年ソチ五輪フィギュアスケート・フリー演技で世界中を感動させた「浅田真央」(37件)、5位は2014年テニス・全米オープンで準優勝した「錦織圭」(25件)だった。
男女別にみると、男性では「イチロー」(145件)がダントツ、女性では「羽生結弦」(132件)がダントツという結果に。世代別にみると、10代と20代では「羽生結弦」が1位、30代以上では「イチロー」が1位となった。
平成時代に一番感動した歌 1位「世界に一つだけの花(SMAP)」2位「Hero(安室奈美恵)」
全回答者(1,000名)を対象に、≪平成時代に一番感動した歌≫を聞いた調査では、1位「世界に一つだけの花(SMAP)」(60件)、2位「Hero(安室奈美恵)」(41件)、3位「糸(中島みゆき)」(25件)、4位「栄光の架橋(ゆず)」(24件)、5位「CAN YOU CELEBRATE?(安室奈美恵)」と「Lemon(米津玄師)」(どちらも21件)となった。
世代別にみると、10代では「Lemon(米津玄師)」が1位、2位に「世界に一つだけの花(SMAP)」「帰り道は遠回りしたくなる(乃木坂46)」がランクインしている。
平成時代に一番感動したニュース 3位「羽生結弦の金メダル獲得・オリンピック連覇」、2位と1位は?
全回答者(1,000名)を対象に、≪平成時代に一番感動したニュース≫を聞いた調査では、1位「スーパーボランティア・尾畠春夫さんの活躍」(61件)、2位「2020年東京オリンピック開催決定」(44件)、3位「羽生結弦の金メダル獲得・オリンピック連覇」(32件)となった。
全国各地の被災地でボランティア活動を行い、山口県で行方不明だった男児を保護し注目を集めた尾畠春夫さんの活躍に多くの人が感動したようだ。
今見ても感動すると思うアニメ 2位「ONE PIECE」、1位は?
全回答者(1,000名)を対象に、平成時代に放送されていたアニメで、≪今見ても感動すると思うアニメ≫を聞いた調査では、1位「ちびまる子ちゃん」(21.4%)、2位「ONE PIECE」(19.2%)、3位「ドラゴンボールZ」(18.2%)、4位「名探偵コナン」(16.3%)、5位「クレヨンしんちゃん」(14.8%)となった。
1990年(平成2年)放送開始の「ちびまる子ちゃん」には、家族や友だちの温かさを描く話も多く、今なお感動をもらえるという人が多いようだ。また、懐かしのアニメでは、3位の「ドラゴンボールZ」のほか、「SLAM DUNK」が6位にランクイン。当時の感動を忘れられないという人も多いのではないだろうか。
男女別にみると、男性では1位「ドラゴンボールZ」(24.2%)、女性では1位「ちびまる子ちゃん」(29.4%)だった。世代別に1位になったアニメをみると、10代では「ONE PIECE」(32.5%)、20代では「クレヨンしんちゃん」(31.3%)、30代では「SLAM DUNK」(33.3%)、40代では「ドラゴンボールZ」(14.9%)、50代と60代では「ちびまる子ちゃん」(50代16.3%、60代20.5%)と世代差が表れた。
今見ても感動すると思う恋愛ドラマ 1位「逃げ恥」2位「花より男子」
全回答者(1,000名)を対象に、平成時代に放送されていた恋愛ドラマで、≪今見ても感動すると思う恋愛ドラマ≫を聞いた調査では、1位「逃げるは恥だが役に立つ」(21.0%)、2位「花より男子」(20.5%)、3位「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」(どちらも16.0%)、5位「世界の中心で、愛をさけぶ」(15.9%)となった。
2016年(平成28年)に放送され、“恋ダンス”もブームになった“逃げ恥”が1位となった。また、90年代に放送されたトレンディドラマ「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」も3位にランクインしている。
男女別にみると、男性では「101回目のプロポーズ」(16.2%)が1位、女性では「花より男子」(31.6%)が1位だった。世代別にみると、40代以上では「東京ラブストーリー」が1位、「101回目のプロポーズ」が2位という結果に。
リカとカンチの切ない恋(東京ラブストーリー)や、“僕は死にましぇん!”の名ゼリフ(101回目のプロポーズ)など、トレンディドラマによる感動が心に刻まれている人が多いようだ。