「株を始めてみたいけれど、ちょっと怖い……」。こんな風に、株に興味はあっても、最初の一歩が踏み出せない方は、意外と多いのではないだろうか。「株」や「投資」というワードを見るだけで構えてしまう方に、目線を変えて株主優待を目当てに株を始めてみることをおすすめしたい。
株主優待とは、企業の株を所持するだけで、さまざまな物やサービスを受け取れる特典のことだ。お手軽におトク感を味わえるので、初心者が株投資を楽しくスタートさせるのにちょうどいい。利回りなどの株知識はおいおい覚えていくとして、まずは株主優待を目当てにしてはいかがだろうか。
初心者や主婦でも親しみやすい株主優待生活とは?
株が「お金持ちやデキるサラリーマンがやるもの」というイメージは、もう古い。インターネットも普及し、株はむかしよりずいぶん取り引きしやすくなった。証券会社に口座を作るのも無料だし、数万円の投資で優待を受け取れる企業も多いので、現在は主婦でも気軽に株を始められるようになっている。
株主優待には、お気に入りのコスメを無料でゲットできたり、ファミレスのお食事券で外食費を安く抑えられたりと、女性やファミリーが得する内容もたくさんある。優待の内容を調べて、お気に入りのお店で受けられるものを選ぼう。
なかには数百万の資金を用意して、本格的に優待生活に取り組むツワモノもいるが、初心者は“無理せず気楽に”をモットーに、楽しめる範囲で始めてみよう。冷蔵庫に入りきらないほどの食品が届いたり、金券で生活費を大幅に節約したりはできなくても、数か月に一度、お気に入りのメーカーの商品や割引券が届くのは、ささやかながらうれしいものだ。
優待生活初心者が最低限知っておくべき株の意味と注意点
株主優待生活を始めるまえに、株の基本的な知識と注意点を学んでおこう。株主優待は、会社によって優待を受けるためのルールが異なる。そこを踏まえたうえで株を購入しないと、せっかく買っても優待が受け取れない可能性もある。
なかでも必ず確認して欲しいことが、“株をいつ購入するか”と“購入する株数”だ。そもそも株主優待は、「権利確定日」までに株主になっていることが優待を受ける条件となっている。株主優待が目当てなら、この権利確定日がいつなのかを把握しておく必要がある。
また、枚数による規定もあり、1株だけで株主優待を受けられる株もあれば、1000株からしか株主優待を受けられない株もある。この枚数も、あらかじめ確認したうえで購入しよう。
株主優待生活をしたいなら、投資資金はいくら必要?
株式投資を始めるのに必要な金額は、購入する銘柄の株価によって異なる。高いものだと数十万、数百万円も必要になるが、なかには1万円以内で購入できる銘柄もある。
たとえばベビー服で有名なキムラタンは、6400円の投資金額で、2000円の優待券を1枚もらえるお得な銘柄として有名だ。(株価は2018/10/31の終値)また、優待制度のある銘柄を複数購入すれば、さまざまな優待を得られるうえに、株価が下がるリスクも分散できる。
5万円~10万円も用意すれば、優良な優待を受け取れる銘柄はたくさんある。優待目当てなら、少額で複数の株を購入するのがおすすめだ。