iPhoneのバッテリー寿命を長持ちさせるコツ
バッテリーの寿命を確認する方法を学んだところで、肝心のバッテリーの寿命を延ばす方法をご紹介しよう。
【極端な周囲温度を避ける】
iPhoneの動作時環境温度は0℃~35℃とされていて、最適な範囲は16℃~22℃。この範囲内で取り扱うことが理想的で、とくに高温下で使用してしまうと、バッテリーが損傷を受けやすくなる。単純に保管しているだけでも、高温下だと悪影響を受けるので注意したい。
【充電中は特定の種類のケースを取り外す】
ケースに入れたままiPhoneを充電すると、過度の熱が発生することがある。こういう状態になると、バッテリーに悪い影響を与えてしまう。充電中にiPhoneが熱くなるようなら、ケースから取り出して充電しよう。
【長期保管するときは50%充電してから】
長期にわたってiPhoneを使用しない場合は、以下の要領で保管しよう。
・バッテリーは50%前後充電した状態にする
・電源を切って湿気のない32℃以下の涼しい環境で保管する
・6か月以上デバイスを保管する場合は6か月ごとに50%まで充電する
バッテリーを完全に使い切った状態で保管すると、重放電という状態になり、充電された状態を保てなくなる可能性がある。逆に、完全に充電した状態で長期間保管すると、バッテリー容量の一部が失われる場合がある。これを避けるため、「50%前後充電した状態にする」というわけだ。
iPhoneのバッテリー、寿命が来ても復活させる方法はない?
実際にバッテリーの寿命が来てしまったら、どうすればいいだろうか?
充電式のバッテリーは消耗品なので、残念ながら復活させる方法はない。これは、iPhoneで使われているリチウムイオンバッテリーに限った話ではなく、充電式バッテリーに共通して言えることだ。バッテリーが劣化したら、すみやかに交換を検討しよう。
Apple製品限定保証またはAppleCare+の保証対象となる場合は、無償でバッテリー交換ができる。どちらの保証の対象にもならない場合は、有償で交換することになる。その価格は、以下のとおりだ。
【機種】iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
【価格】7,800円(税別)
【機種】iPhone X
【価格】3,200円(税別・2019年1月1日以降は7,800円)
【機種】iPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus
【価格】3,200円(税別・2019年1月1日以降は5,400円)
【機種】上記以外の対象モデル
【価格】8,800円(税別)
現在3,200円で提供されている価格が、2019年1月1日以降に改定されることに注意したい。すでに劣化が進行中なら、思い切って交換してしまってもいいかもしれない。ただし、年内は非常に混雑しているとのことなので、申し込むなら早めにしておきたい。
最近のiPhoneは性能の向上もあり、長く使い込むことも多くなった。買い替えサイクルが延びると、消耗品であるバッテリーの寿命も気になってくる。この記事を参考に、バッテリーを長持ちさせ、必要があれば交換をして、お気に入りのiPhoneを大事に使ってほしい。
取材・文/ねこリセット