どこを切り取っても絵になる美しい街ケベック。そんなケベックのもう1つの魅力が食文化です。
ケベックの食文化とは?
ケベック州の食文化は、フランス系移民の影響でフランスの食文化を受け継いでおり、カナダで最も食文化が発達している州と言われています。
フランスの国民食であるクロワッサンやケーキなどは勿論、ケベック独自の料理も豊富で、食べることが好きな人にとって絶対に見逃せない州でもあります。
ケベックの郷土料理の特徴として、-20度になることもある長く寒い冬を越すために、保存性を高めた料理が多く、全体的に味がしょっぱいことが挙げられます。
ケベックで食べるべきフード5選
1.プティーン
フライドポテトの上に、たっぷりのチーズとグレイビーソースをかけたハイカロリーなフード。これにソーセージや野菜を入れたものもあったりとバリエーションは豊富です。
一見胃もたれしそうな料理ですが、チーズとソースが絡まったアツアツのフライドポテトは、なかなか癖になる一品です。
2.スモークミート
様々なスパイスやハーブで味付けした牛肉をじっくりと燻製にし、薄くスライスした「スモークミート」を使った料理が有名。
しっかりとタレが染み込んだスモークミートは驚くほどジューシー。ミートパイにしたり、たっぷりとマスタードを塗ったライ麦食パンやモントリオールベーグルに挟んでサンドイッチにしたりして頂きます。
3.クレープ
クレープはもともとフランスの食べ物ですが、フランス文化が残るケベックでもよく食べられています。弾力のあるモチモチの皮が特徴です。
日本では、クリームとフルーツの入った甘いクレープが主流ですが、ケベックでは野菜やハム、チーズなどの入った総菜系のクレープの方が人気。
総菜系クレープにも、メープルシロップをかけて食べるのがケベック流!
4.メープルシロップ・スイーツ
カナダの国旗のデザインにもなっているカエデ。そのカエデから取れるメープルシロップは、ケベック州が世界最大の生産地で、世界の総生産量の約80%を占めているとも言われています。
そのためメープルシロップを使ったキャンディー、クッキーなど様々なスイーツがありますが、その中でも美味しいのがメープルシロップパイ。
メープルシロップと砂糖をふんだんに使ったパイの上に生クリームをたっぷり乗せたパイは驚くべき甘さですが、パリパリになった表面がアクセントになった絶品パイです。
5.アイスサイダー
甘いデザートワインである「アイスワイン」の生産地でもあるカナダのケベック州には、ブドウを使ったアイスワインの他にリンゴを使った「アイスサイダー」と呼ばれるアイスワインがあります。
アイスワインよりも甘みが強く、リンゴ独特の酸味がアルコールと相性が良く、人気のあるワインです。炭酸が入った、スパークリングアイスワインというものもあります。
暖炉の火が灯る暖かい室内で、雪景色を眺めながら飲むアイスサイダーの味は最高です。
フランス文化を受け継いだ「北米のパリ」ことケベック。
コンパクトで治安が良いため、女性1人旅にもぴったりのケベックにクリスマスシーズンに是非行かれてみてはいかがでしょうか?
文/小松佐保(Foody Style代表)