社会人ならば筆ペンを使う機会が意外とあります。年賀状や冠婚葬祭など、普段はあまり使わないかもしれないけれど、肝心なときにあると嬉しいのが筆ペンです。
しかし、どの1本を選べばいいのか迷ってしまうこともあるはず。そこで今回は筆ペンの種類やおすすめのものを紹介します。
筆ペンは「硬筆タイプ」「軟筆タイプ」「毛筆タイプ」の3種類がある
一口に筆ペンといってもその種類は様々。ペン先や使われているインクなど、種類によって適した用途が変わります。まず筆ペンは大きく分けると3つのタイプに分かれます。
初心者向けの硬筆タイプ
このタイプはペン先の芯材が固いので、サインペンのように初心者でも扱いやすいのが特徴です。本物の筆のように文字の太さを自在に変えることは難しいですが、筆ならではのトメ・ハネ・ハライをしっかり表現できます。
太めの字を表現できる軟筆タイプ
このタイプは硬筆タイプよりペン先が柔らかいので、太めの線を書けることが特徴です。招待状の宛名を書くときなどに重宝するでしょう。ただし、ハネやハライをしっかり表現するには少々練習が必要になります。
本物の筆に近い毛筆タイプ
3タイプの中で最も本物の筆の書き心地に近いのが、毛筆タイプです。筆圧を調整すれば、文字の太さやトメ・ハネ・ハライが自在に表現できます。一方、筆に近いため上手に書くには練習を要します。書道経験者や本格的に筆ペンを活用したい人におすすめです。
筆ペンを選ぶときはインクにも注目!
筆ペンには2種類のインクがあります。こちらは用途に合わせて選ぶと良いので、自分はどのタイプのどの用途に使うのかを考えて選ぶと失敗が少ないです。
発色の良さが光る染料インク
染料インクは墨汁のような発色の良さが特徴です。その一方で、にじみやすく乾きにくい欠点があります。また、長時間光に当てると変色してしまいます。イラストや漫画で使用するときは注意しましょう。ですが、にじむ性質を活かしてグラデーションを表現できるので、活用次第な一面もあります。もちろん年賀状や招待状など、文字を書くだけならば大活躍します。
写経や漫画でも重宝する顔料インク
顔料インクは耐光性と耐水性に優れているのが特徴です。インクが多く出すぎてもにじみにくく、そして乾きやすいので写経のような画材としても使用できます。文字や絵画制作など、積極的に筆ペンを使用する人は顔料インクのものを選びましょう。
筆ペンの代表格、ぺんてる
数ある文房具メーカーの中でも高い人気と信頼を誇るのが、ぺんてるです。1960年に世界初ノック式シャープペンシルを開発し、日本で初めてクレヨンを生産し、1976年に開発したカートリッジ式毛筆ペン「ぺんてる筆」は、サインペンのような筆ペンだらけだった当時の日本に衝撃を与えました。
今でも人気が高く、ロングセラーとなっている「ぺんてる筆」は、「太字」「和紙用」「中字」「つみ穂」「すき穂」「極細」の6種類があります。
初心者におすすめなのが「つみ穂」です。ペン先にコシがあり、毛筆ならではのトメ・ハネ・ハライといった表現が書きやすくなっています。
「極細」はペン先を細かく加工しているので、細かい字を書くはがきや招待状に適しています。
どの商品も使いやすくお手頃な値段なので、筆ペンデビューを考えている人は候補に入れましょう。
http://www.pentel.co.jp/products/brushpens/brushtype/pentelfude-2/