【Market】
7. レストランやスーパーがミールキットサービス市場に参入
Photo: https://www.blueapron.com/
ミールキットサービスの先駆者「ブルーエプロン」の売上が苦戦していたり、アメリカの人気ミールキットサービス会社「Home Chef」がスーパーマーケットに買収されたり…
ミールキットサービス会社が、顧客基盤の再構築に奮闘している中、アメリカではレストランやスーパーが続々とミールキットサービス市場に参入しています。
例えば、ミレニアル世代から絶大な人気を誇るアメリカの人気ファストフード店「Chick-fil-A」がテストサービスとして実施しているミールキットサービス。
Photo: https://www.chick-fil-a.com/
チキン、付け合わせの野菜、ソースがセットになって$16で販売されており、同様のメニューが従来のミールキットサービス会社で約$20で提供されていたことと比較すると、ミールキットサービス市場の次のリーダーとして期待が高まっています。
スーパーやレストランなどミールキットに必要なリソースを保有している企業がミールキットサービス市場に参入することで、サービス価格が低減していく可能性があります。
8. 飲食店でない企業がレストラン市場に参入
アメリカの複数州で展開しているオシャレ映画館「iPic」
ここは映画館でありながら、クラブケーキや柚子シトラスドレッシングがかかったサラダ、七面鳥など一流レストランで提供しているような食事をも提供しています。
Photo: https://www.ipictheaters.com/#/
また、電話会社「AT&T」がシアトルにオープンしたカフェ「THE LOUNGE」
Photo: https://dailycoffeenews.com/
3,000フィートの広さのこの店では、携帯電話の販売エリアだけでなく、高速Wi-Fiや、会議用の部屋が備え付けられたカフェがあります。
そして、「H&M」の新しいブランドライン「Arket」がストックホルムにオープンした店舗では、洋服を販売するだけでなく、北欧デザインのスタイリッシュなカフェが併設されています。
Photo: https://about.hm.com/en/brands/arket.html
自社リソース・ブランドを活用して飲食店市場に参入してくる企業が今後も増加していくと見られます。
新しいものと古いものが融合されて創り出されるフードトレンド
培養肉やロボットレストランなど数年前には考えもしなかったことが、現実のものになってきています。
一方で、昔から存在する日本のカツサンドが世界各国でブレイクするなど、新しいものと古いもの双方が混ざりあって食トレンドが創り出されています。
2019年、どのようなトレンドが誕生するのか注目です!
文/小松佐保(Foody Style代表 https://foodystyle.com/)