郵便配達員、学生、新聞配達員が使うスーパーカブ事情
スーパーカブは、郵便配達員、学生、新聞配達員それぞれ、どのモデルを活用しているのだろうか? Hondaの担当者に聞いてみた。
「種子島高校の方々については、日々の通学という実用に対するタフなイメージや、親御さん世代にもなじみ深いオートバイということで、スーパーカブシリーズをお選びいただいているのではないでしょうか。最新モデルを乗ってくれる方や、歴代のモデルを、兄弟や先輩から受け継いで乗ってくれている方も多いようです。
新聞配達員の皆さまには積載性に優れた装備が充実の『スーパーカブProシリーズ』をご使用いただいています。郵便配達の皆さまには、『スーパーカブProシリーズ』をベースとした、専用モデルをご使用いただいております」
それぞれのスーパーカブについて、特徴を教えてもらった。
●学生
「学生の皆さまは、スタンダードなモデルを乗ってくれているので、いわゆる、スーパーカブ全体の特徴となるのですが、乗り降り時に車両をまたぎやすい、フレーム構造、防風性もそなえたレッグシールドが見た目としての大きな特徴となります。これは、発売当初から変わらぬデザインであり、『どんな方でも乗りやすいモーターサイクルを世の中に』という創業者の想いが込められています。また、自動遠心クラッチによりクラッチ操作が不要なことや、前後踏み込み式のクラッチペダルにより、シフトアップ、ダウン時にも、靴の甲を傷めません」
●郵便配達員、新聞配達員
「郵便配達員、新聞配達員の皆さまの乗られているスーパーカブProシリーズには、またぎ性の高さによる配達時の疲労軽減や、遠心クラッチによりストップ&Go時にクラッチを握ったり、ギアをニュートラルに戻したりする必要がないこと。また、クラッチレバーがないこと、ウインカーなどのスイッチ類をすべて右手側に配置したことで停止時に素早く左手で作業することができるなどの特徴があります。
また前後に大型キャリアを設定し、荷物をたくさん積めるようにしているほか、タイヤを小径にすることで、その荷物の積載性を上げていたり、足つき性をよくしたり、積載量を見込んだ足回りの強化も図ったりしています。
郵便仕様は、専用ボディーカラーや前後のキャリアも、専用の形状となっています」