塩シャンプーの使い方
さて、その塩シャンプーの使い方は、以下のとおり。
・髪と頭皮をシャワーで十分に濡らしておく。
・手のひらに乗せた塩を溶かしつつ、頭皮にすり込みながら洗髪する。
・マッサージをして、5分ほど髪・頭皮に滲透させる時間をもつ。
・よくすすいで完了。
塩は沖縄の「ぬちまーす」や「伯方の塩」のような天然の海塩を選び、分量は大さじ1杯程度が目安。
育毛効果の原理など詳細は本書に譲るが、始めるのは秋から冬がベストというから、まさに今が始め時だ。
独自開発の塩シャンプー商品も要チェック
さらに渡辺さんは、塩シャンプーに関連したいくつかの商品も開発・販売している。例えば「ケアソルト」。600g入りで「スタンダード」(3480円)と「プレミアム」(4280円)の2種あり、「世界各国の塩を、成分、溶けやすさを軸に絶妙にブレンド」したもの。フレッシュな洗い心地は絶妙で、「1回使うと手放せなくなる」とユーザーの間では評判と聞く。
薄毛の危機にある筆者が、この「ケアソルト」を試用してみた。原料は、海塩、湖塩、岩塩のみなので、もちろん見た目は粒が大きめの塩そのもの。入浴時にブラッシングして髪を濡らす準備の後、ケアソルトを溶かしつつ頭皮にすり込む。指で頭皮をマッサージして5分ほどそのまま。そして、よくすすぐ。
「塩=しみるのでは?」と案じたが、頭皮がしみることは一切なかった(目に入ると結構しみるので注意)。終わってから、かゆみが出るとか、ふけが多いということもなかったが、このへんは個人差があるかもしれない。
そして、第二弾商品の「KESSIAH(ケサイア)」は、海塩を主原料としたジェル状の塩シャンプー(220g、4212円)。トリートメントも兼ね、「通常の塩シャンプーやせっけんシャンプーにありがちな髪のパサパサ感やきしみを排除」しているのがセールスポイント。
塩シャンプーのジェル版でトリートメントを兼ねる「KESSIAH」
使い方はケアソルトと同じように、頭皮に塗布して5分ほど放置してから、髪全体になじませてすすぐ。
こちらも筆者が使ってみたが、頭皮に違和感があったり、あとでかゆみが出るなどトラブルめいたものはなく、能書きどおり「パサパサ感やきしみ」も残らなかった。ちなみに女性にも好評でリピーターが多いという。
各商品の詳しい情報については、公式サイトをチェック。薄毛に悩んでいる方は、通常の塩シャンプーから始めて、興味がわいたら購入を検討してみるとよいだろう。
渡部新さん プロフィール
ケアソルト代表。ヘアスタイリスト。1973年生まれ。高校生のころから薄毛に悩み、幾多の育毛法を自ら実践。長年の研究の成果として塩シャンプーを発見し、塩の育毛力の啓発活動に邁進。ヘアサロンでも独自のヘアケア法や薄毛が目立たないヘアスタイルを開発し、幅広い支持を受ける。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)