本当に「楽々切れる」かいろいろ切ってみた
実際に使ってみて、その切れ味のほどはいかがであろうか?
筆者は本品を入手し、いろいろなものを切ってみた。手始めに100均ナイフで挫折した、表面の固いクッペ。
「せせらぎ」の先端あたりから、クッペの固い皮にそっと切り込みを入れ、刃を滑らせてゆく。すいすいといった感じで切れてゆき、最後の「難所」である底の部分もさくっと切り分けることができた。パンくずはほとんど出ず、上の写真のとおり切断面もすっきり。パンを押さえる左手に力を入れすぎて、パンがひしゃげることもなかったのは、ナイフに力を込める必要がなかったから。それほど楽に切れる。
次は、重ねたサンドイッチ。ちゃんと切れるナイフでないと、つぶれたり、具がはみ出したりする。「せせらぎ」の真価が問われる素材だ。
こちらも難なくクリア。具のハムやレタスもきちんと切れ、卵もはみ出ず見事に切れた。
「せせらぎ」は、ケーキやタルトも美しく切ることができるという。では、難易度が高い以下の生菓子にチャレンジしてみる。
フルーツを「ぐにょ」っとつぶしてしまうのでは予想したが、「せせらぎ」はこれを軽々とパスした。さすが、である。
最後に「のり巻き」。パン切りナイフでありながら、こうした食べ物も切れるという。ご存知のとおり、並の包丁ではひしゃげてしまいやすい、最難関の素材といえる。
これも驚くほどきれいな切り口で切れた。中の具もすっぱりとはみ出していないのは、「せせらぎ」の面目躍如たるところだろう。
創業から70年の老舗がクラウドファンディングで展開
「せせらぎ」のメーカーは、刀鍛冶の歴史が息づく岐阜県関市の(株)サンクラフト。1948年の創業以来、料理包丁・ナイフ作り一徹の老舗だ。
本品は、クラウドファンディングサイトのMakuakeにて、1本税込み5400円で予約購入できる(2018年12月10日締め切り、12月22~24日のお届け)。こちらでは、カッティングボードやパンも併せた購入も可能となっている。現時点では、クラウドファンディング終了後の一般販売の時期・販路については未定だそうで、早めに欲しい方はMakuakeより注文するのがおすすめ。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)