医療費控除の交通費の書き方
医療費控除には治療のための交通費(通院費)も入ります。基本的に公共交通機関なら問題ありませんが、会社支給の定期を使った分を請求することはできません。
新幹線や飛行機はケースバイケースで、それを利用する正当な理由があるかどうかで判断します。たとえば、
・静岡に住んでいるが東京の有名病院が安心だから、新幹線で行った ⇒ ×
・長野に住んでいるが、東京の病院じゃないと治療できなかった ⇒ ○
医療費の明細書では、人ごとに交通費をまとめるのが基本です。つまり、医療費集計フォームには、
・医療を受けた人欄:利用者の氏名
・病院・薬局などの名称欄:JRや民間バス会社などの利用交通機関名
・医療の区分欄:交通費はないので、その他の医療費に「該当する」と入力
以上を記入して右端に金額を入力します。
出産は医療費控除の対象になる? その注意点と書き方
出産に伴う費用も医療費控除の対象になります。細かく見ると、
・妊娠と診断されてからの定期検診や検査費用、通院費用
・出産で入院する際の公共交通機関。それに乗ることが困難なため乗ったタクシー代
・入院中の食費(病院提供)
などは認められます。一方、
・公共交通機関が利用できるのに、あえて乗ったタクシー代
・里帰り出産のための交通費
・入院時に必要な寝間着や洗面具などの身の回り品の購入費
・入院中に病院以外からとった出前などの食費
これらは控除の対象になりません。
ほか、健保組合などから出産育児一時金や出産費などの支給があった場合は、必ず差し引かなければなりません。実際に家計から支出した金額で計算します。