時間があるときに試したい手間暇かけたハンバーグ
たまには手の込んだハンバーグも作りたいという主婦や、休日の男の料理を決行したい夫もいるだろう。そこで、時短とは真逆の、とことん手間暇かけるハンバーグの作り方を榎本氏に聞いた。
1.つなぎのパン粉の代わりにお麩を使う
「お麩を使うことで、パン粉よりも肉汁ジューシーなハンバーグになります」
2.玉ねぎは炒めたものを、粗熱をとってから冷蔵庫でよく冷やしてから使う
「炒めたものを冷まして、さらに冷蔵庫で冷やします。こうすることで、焼いたときの縮み防止になります」
3.炒めた玉ねぎ、生の玉ねぎの両方を加える
「炒め玉ねぎと生の玉ねぎの両方を加えると、甘さとコク、生の食感をそれぞれ活かすことができます」
4.バラ肉を包丁で刻んだものをひき肉に加える
「市販されているひき肉は、通常、細く挽いてあります。バラ肉を包丁で荒く刻んだものをひき肉に加えると 、肉の食感が加わったハンバーグになります。バラ肉は牛でも豚でもお好みで」
5.牛脂を細かく刻んで、ひき肉に混ぜる。
「ひき肉に牛脂を混ぜると、ジューシーに仕上がり、ハンバーグを切り開いたときに脂たっぷりの肉汁を味わうことができ、コクのある贅沢なハンバーグになります」
ハンバーグは確かに作るのが面倒。しかし、ちょっとした工夫で時短調理は可能であるようだ。ぜひ休日は、手間暇かけたハンバーグづくりに精を出してみるのもいいかもしれない。
【取材協力】
榎本 稔氏
外食チェーン店や実家の喫茶店を経て、2015年に東京都北区にハンバーグ専門店「榎本ハンバーグ研究所」を設立。さらに、ハンバーグ研究家の肩書きを持つ生粋のハンバーグマニア。 小学生の頃よりハンバーグを作り始め、ハンバーグ歴約30年。これまでにオリジナルハンバーグレシピを400以上考案。一般社団法人日本ハンバーグ協会アドバイザーも務める。口癖は、「ハンバーグ好きな人に悪い人はいないんです!」
店舗 http://www.enomoto-hamburg-lab.com/
ブログ https://blog.goo.ne.jp/coffeenomoto
取材・文/石原亜香利