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ワイドレンジでハイコスパなbeyerdynamicの純正ヘッドフォンアンプ『A20』

2014.08.15

■Performance

本田美奈子.「CLASSICAL BEST ~天に響く歌~ LAST THREE YEARS OF MINAKO HONDA./この素晴らしき世界」(24bit/96kHz)をbeyerdynamic『T90』で聴いた。繊細でボーカルの表情が手に取るように分かる。空間も感じられる。解像度が高いことと引き替えに高域がちょっと派手になる。さすが純正のペアと思わせてくれた。ヘッドフォンをリファレンスのPhilips『Fidelio X1』に交換してみよう。本田美奈子.ではボーカルのニュアンスがもう少し欲しいところだ。井筒香奈江「時のまにまにIII ~ひこうき雲~/雨の街を」(24bit/96kHz)が良かった。『X1』の得意な重低音が再現され、音楽全体の重心が下がった。音が軽すぎずリアリティがある。空間表現が得意で、響きが綺麗な音だ。

■研究結果

beyerdynamic『A20』は鳴らしにくいと言われてるヘッドフォンを鳴らせるドライブ能力の高いヘッドフォンアンプである。2台接続して同時に聴くこともできるが、この場合は1台接続時より音質が低下して音量も小さくなる。ヘッドフォン2台の比較試聴に使っていて、何気なく1台のプラグを抜いたら、音質が変わったので驚いた。必要以外の時は1台接続をオススメする。それからボリュームの感触が重くてイマイチだった。ドイツ製品なので個体差とは思えず、これがドイツ人が好きな固さなのかもしれない。それから接続するDACのデジタルボリュームが高音質であれば、『A20』のボリュームはMAXにしてDACで音量調整すると音質向上が期待できる。初めてのヘッドフォンアンプでどれを選べばいいのか迷っている人に、鳴らしにくいヘッドフォンがほんとうに実力を発揮しているのかどうか不安な人にオススメのコンパクトでハイコスパなヘッドフォンアンプだ。

●『A20』ほとんどのヘッドフォンを鳴らせる
●『A20』は小型軽量でデスクトップ向きだ
●『A20』は2人で同じ音楽を同時に楽しめる

(文/ゴン川野)

ゴン川野のPC Audio Labオーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

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