●長期的な目標を立てると目先のやることがわかる
←書き込むスペースと持ち運びやすさが両立したバイブルサイズ。赤ペンと修正液、Wi-Fiルーターなどを常備。スマホもこの手帳に入れている。筆記具はシャーペン。
熊谷式手帳術には、もうひとつ重要なポイントがある。それは、「夢や目標をなるべく具体的に書く」ということだ。例えば、40歳までにマイホームを持つという目標を掲げるだけでは不十分で、一戸建てかマンションか、駅から何分か、間取りは、といった具体性を持たせることが大事だという。「漠然とした夢には、強い思いは込められません。マイホームなら、理想的な家の写真を手帳に貼り、それを毎日眺めることで、がぜん意欲が湧くはずです」
夢を具体的にすると計画性が求められる。欲しいマイホームがリアルになれば、どのくらいの資金が必要なのかがわかる。すると、35歳あたりで貯めておくべき必要な貯金額もおおよそつかめ、さらに、今から毎月貯めなければならない額が導き出せる。このように、具体的な目標を設定すると、目標と現実の差を明確に割り出すことができ、その差を埋める目の前の取り組むべきことが判明する。「夢は人それぞれ。何でもいいと思います。ただし、夢がなければ夢をかなえることはできません」