高感度の画質をチェックしてみよう。ISO1600では肌の質感がわずかにザラつくが、解像度が高くノイズも気にならない。ISO3200では100%で見ると解像度の低下が見られるが、原寸で使わなければ全く問題ないレベル。
ISO12800は意外にキレイだ。破綻がない画面で全体的に粗くなった感じ。2Lサイズぐらいのプリントなら使えそうだ。ISO25600ではさすがに解像度が落ちて画質の劣化も目立つが、用途によっては使える。私ならポートレートはISO1600まで使う。
オールドレンズを使った作例。ドイツの名門、シュナイダー・クロイツナッハの引き伸ばし機用レンズをヘリコイドマウントアダプターに付けて撮影した。解像度は高いが、軟調で全体的に柔らかい感じに撮れる。背景のボケ味もなかなかだ
こちらは現代の最新レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0』を使用。24mm相当の広角レンズだが歪みが少なく、周辺光量も落ちない。さすがOLYMPUSの高級単焦点レンズ。カメラボディと同じぐらい価格のことはある
広角レンズと言えばボケないのだが、ズイコーの12mmは開放絞り値がF2なので、マクロ撮影では背景がボケる。これはスマホやコンデジには真似のできない世界だ
元踊り子の控え室をカフェにした店舗の階段。かなり暗いのだが明るいレンズと高感度を使って自然光だけで撮れた。暗い部分も階調性があり、レンズの優秀さを見せつけてくれた
こちらも急な階段の途中でのスナップ。24mmの画角を活かして面白い構図で撮れた。ズームも便利だが、明るい単焦点レンズはやっぱりいいね!