2015年6月19日に発売された「Surface 3」は、Microsoft製のタブレットPCである。携帯電話会社(以下、キャリアと表す)の通信回線を使った通信に対応しているので、キャリアと通信契約を結べは、Wi-Fiが使えない環境でもデータ通信が可能だ。また「Surface 3」は、タブレットとしても使えるのはもちろん、キーボード付きのカバー(タイプ カバーと呼ばれている)を装着すれば、ノートPCとして使うこともできる。ここでは、発売日に合わせて、早速「Surface 3」を購入してみたので、実機を使ってのレビューを紹介する。
■まずは外観からチェック
下の表に「Surface 3」のスペックをまとめた。比較のために、2014年7月17日に発売された「Surface 3 Pro」のスペックもまとめている。「Surface 3」本体は、リビングに置いても、オフィスに置いても、しっくり来るようなシルバー色の金属筐体で覆われている。テカテカとした光沢がないので、そばに置いてあっても、嫌な存在感を感じさせず、一方で、どっしりとした存在感を表している。「どっしり」と書いたが、重さが約640gなので、かつ重心が中央にあるため、片手でも持ち運ぶのに抵抗がない。
ディスプレイは、10.8インチと、大画面を意識しながらも、持ち運ぶことを考慮した光沢のあるディスプレイだ。ディスプレイの縦横比率である「アスペクト比」は、3:2で、紙製の大学ノートと同じ位の縦横比率だ。手書きで入力するときに、実際のノートと同じような感覚で書き込めるのがよい。
キャリアの通信回線を使うのに必要なSIMカードは、「nano-SIM」という規格なので「iPhone」と同じ規格である。カードスロットは、タイプカバーを装着する面にあるので、万が一でも、SIMカードが「Surface 3」から外れて、いつの間にかなくなってしまう心配がない。
周辺のインターフェイスを見てみると、USBポートは1ポート。画面出力は、mini Display ポートが1ポート。マウスを接続しての操作も出来るし、外部のディスプレイに接続してのプレゼンもできる。ただし、mini DisplayポートからHDMIへの変換コネクタは付属していないので、一般的なテレビやディスプレイに出力したいときは、HDMI変換コネクタを別で求める必要がある。また、充電は、microUSBを使うので、専用コネクタは不要だ。外出先で充電したくなったときでも、誰かにUSBケーブルを借りるなどすれば、すぐに充電可能だ。
「Surface 3」と「Surface 3 Pro」のスペック比較。比較して、スペックが高い方を赤字にしてある。「Pro」の方が、画面解像度が高く、CPU性能が良いが、その分重さがある。一方、「Surface 3」の方は、通信回線にも対応したり、バッテリー駆動時間が長くなったりと、モバイルで使うのに相応しいスペックになっている。