昨今、ヒゲを生やしている男性を見かけるようになり、ヒゲが市民権を得ている状況になりつつある。日々のシェービングをより豊かにすることを目的に活動している「スマートシェービング倶楽部」では、全国20~50代男女800名を対象に「ヒゲと見た目の“得”“損”に関する意識調査」を実施。調査の結果、ヒゲで印象が大きく変わると思う人が9割以上と回答しているが、“ヒゲ得“を感じている人は4割程度となっている。
さらに”ヒゲ得“したいけど、生やし方・整え方がわからない人が8割以上もいるという結果に。“ヒゲ得”を感じていない理由としては、「だらしない」「汚い、不清潔に感じられる」などの回答が多く、まだまだヒゲを生やすのみに留まっており、整えることで”ヒゲ得“率が増すことが十分に伝わっていない状況も明らかになった。
ヒゲで“得”しているお笑いタレントについて聞くと、山田ルイ53世さんが1位に選ばれ、ケンドーコバヤシさん、大竹まことさんと続いた。3人の“ヒゲ得”理由を聞くと、3人ともヒゲが無かったら「キャラが際立たない」「貫禄が無い」が男女とも1、2位を占めており、ヒゲが見た目の印象を表しているのが分かる結果になった。また、山田ルイ53世さんやケンドーコバヤシさんは、3位に「無かったら売れない」「ネタの面白さが無くなる」「見た目の面白さが無くなる」といったように、ヒゲが芸風を支えているといった声も聞かれた。大竹まことさんは女性から「知性に欠ける」「セクシーに見えない」という声もあり、毒舌でありつつもヒゲによって知的にそして年齢とともに男の色気を感じさせることもできるということなのだろうか。「ヒゲ」をうまく活用する事でその人の個性を演出できるなど、ヒゲは見た目を好印象“ヒゲ得”に見せるものであると改めて示す結果になった。
■「ヒゲ得」の実態:自分の見た目編
ヒゲを生やしている人に、見た目の割にヒゲで得しているかを聞いたところ、43.5%の人が“ヒゲ得”という結果になった。その理由について聞いたところ、1位が「個性がでる」「おしゃれに見える」(37.0%)、「男らしく見える(ワイルド)」(33.3%)、「こだわりがあるように見える」(25.9%)と続いた。
男性にとってヒゲは、見た目の印象を伝える、アイコン的要素である一方、「だらしなく見られる」(57.1%)、「汚い、不清潔に感じられる」(54.3%)、「暑苦しく思われる」「胡散臭く見える」(28.6%)とヒゲの見せ方を間違うとガラッと印象が変わる“ヒゲ損”の可能性もあることが結果としてわかった。
◎ヒゲを生やしたことで、実際の生活の中で見た目で得した、損したエピソード
【得】
・ちょい悪オヤジ風で、女性にモテます(男性 53歳)
・小顔に見える(男性32歳)
・子供が喜ぶ(男性 39歳)
・会話がはずむ(男性 45歳)
・スーツが似合う(男性 25歳)
【損】
・おっさんみたいと言われた(男性 25歳)
・同じクラスの女子にヒゲが不潔だと言われた(男性 20歳)
・手入れをしないと、清潔感に欠けると思われる。ひげが生えていることで、実年齢以上に見られる。(男性 51歳)
■「ヒゲ得」の実態:周囲の人からの見た目編
周囲にヒゲで見た目を得して人がいるかを聞いたところ、“ヒゲ得”率は22.3%という結果になった。その理由について聞いたところ、1位「男らしく見える(ワイルド)」(47.8%)、2位「ダンディに見える」(46.1%)、3位「個性がでる」(40.4%)と続いております。その他として「輪郭が細く見える(女性 29歳)」「中身とのギャップでおもしろいと思われている(女性 25歳)」という意見も。
一方で、自分の見た目の“ヒゲ得“感(43.5%)と比較してみると約半分の結果になった。周囲からは、ヒゲを生やすことでの見た目の”ヒゲ得“感は感じられない結果が明らかに。理由としては、「汚い、不清潔に感じられる」「だらしなく見られる」といったことが上位にあがっている。その他のコメントとして「行動心理学的に、自分を実際よりも偉く見せようとする意図を感じ、翻って劣等感が強いことが露呈していると受け取れる。(女性 52歳)」「疲れて見える(女性 35歳)」といった声もあった。結果から、ヒゲをきれいに整えることで周囲からの見た目の印象も変わって“ヒゲ得”アップにつながると思われる。