OLYMPUSの大三元レンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』でグラドルを撮る!
2015.11.19それでは望遠側ではどうだろう。開放からシャープでボケ味もいい。100%表示でPROシリーズと比較しても弱点は見つからなかった
絞り開放だが焦点距離が80mmと84mmなのでボケの感じはほとんど変わらない。描写もほとんど変わらず、しいて言えばこちらの方がやや硬調に思えた
【研究結果】
レンズキットに含まれる『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ』と比較したのだが、このレンズが予想外に高性能を発揮。実はこのレンズでPCAudioLab「秋のヘッドフォン祭2015」の記事も撮影した。【コスプレ撮影術】Nissin『i40』×「発掘!グラドル文化祭」作例編もほぼこれ1本で撮っている。それに対して【コスプレ撮影術】ニッシン『i40』×2灯でスモーク撮影に挑戦・初級編と中級編は『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』で撮影した。スタジオに三脚を立ててじっくり撮るなら、もちろんPROシリーズがいい。これに対して展示会を歩き回るなら機動性重視のパンケーキズームということになる。当たり前過ぎる結論だが、どちらか1本を選ぶとなると難しい。一眼レフなら迷わずF2.8通しのPROシリーズを選ぶが、OM-Dに付けることを考えるとパンケーキかな。つまり、『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』は贅沢品なのだ。名前はPROだが極めて趣味性の高いレンズである。プロカメラマンより、OM-Dでもっといい写真が撮りたいと思っている人にオススメしたい高性能レンズである。
●PROシリーズの光学性能はピカイチ
●PROシリーズのMFは使いやすい
●PROシリーズは接写に強い
●PROシリーズは質感も仕上げもいい
(文/ゴン川野)
カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。阿佐ヶ谷レンズ研究所もよろしく。