■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
■Introduction
コスプレスタジオで撮影するようになってから、『PROPET パラソルPK-105 マルチディフューザーL付き』を愛用している。使うにはストロボとライトスタンドとマウントが必要になり、かなりの手間とかさばる機材なのだが、スタジオ用ストロボに迫る光がお手軽に得られるので便利なのだ。クリップオンストロボの天井バウンスでは光量不足なるシーンでも大活躍。あまり広い範囲だと光が弱くなるが、シャッター速度を下げれば対応できる。通常のポートレートや小物撮影なら問題ない。この傘トレと同様にスタジオで使われているのがソフトボックスである。まあ、ブツ撮りならソフトボックス3灯の方がポピュラーと言える。そこで今回はソフトボックスの特徴と使いこなしに迫りたい。機能編の後に、作例を踏まえて解説する実践編を公開する予定だ。
■Design
NEEWER『80×80cm ソフトボックス S型スピードソフトブラケットマウント付き』はAmazon.co.jpなどで販売されている中華製の格安ソフトボックスである。折りたたみ式のソフトボックスと2枚のディフューザー、それからスピードソフトのマウントにソフトケースが付属する。ソフトボックスには外側と内側に大小のディフューザーが付けられる。注目すべきはスピードソフトのマウントで、クリップオンストロボを後ろから差し込んでクランプで固定。マウントはモノブロックなどのスタジオ用ストロボと同じサイズと形状で、これを使えばスタジオ用ストロボのアクセサリーが利用できる。対応するストロボもキヤノン、ニコン、OLYMPUSの純正ストロボからニッシン、YONGNUOなどほとんどのメーカーに対応。さらにアンブレラにも対応しているのだ。これは便利、マウント単品でも2000円前後するので、ソフトボックスセットが実勢価格約3900円というのは格安である。私はアンブレラもこのマウント取り付けて使っている。