小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【PC Audio Lab】クラスDの新世紀を切り開くSPECのパワーアンプ『RPA-W5ST』

2015.11.27

■Performance

正直、SPECというメーカーには馴染みがなく、クラスDのモノラルパワーアンプに興味があったので製品を借用したのが、これが大当たりだった。SHANTI「BORON TO SING/Killing me Softly With His Song」(96kHz/24bit)では、イントロからS/N感のよさが分かる。ボーカルが生々しく、高域のヌケが心地良い。これはBTLモノラルでApogee『Duetta Signature』を鳴らした時の印象。DACはリファレンスのResonessence Labs『INVICTA MIRUS』をEL SOUND『highendvolume XLR custom』経由でバランス接続している。非常に解像度が高い音で、小音量再生でもバランスが崩れない。

一番のポイントは音場感の素晴らしさだ。さすがモノラルパワーアンプと思わせる左右に広々とした音場が展開する。また、一般的に解像度が高い音は粒立ちがよく中高域重視だが、本機の場合は、解像度が高く、中低域に馬力とスピード感がある。粒立ちがいいと思っているとボーカルはなめらかに聴かせてくれる。一言でいえば音楽を楽しませてくれるパワーアンプだ。BTLモノラルから、通常のモノラルに変更すると、さらに繊細な音が楽しめる。ボーカルはよりなめらかにしっとりと声の消え際が美しい。しかし、低域の馬力のある感じはBTLの方がよかった。どちらにするかは聴く音楽のジャンルと接続するスピーカーによって決めることになるだろう。

専用ボリュームコントローラーとEL SOUND『highendvolume XLR custom』を比較してみると、専用ボリュームの方が、音が鮮明で粒立ちがよく、情報量が多い。よりダイレクトにパワーアンプの個性を伝えてくれた。もし、入力1系統で切り替える必要がなければ、この専用ボリュームを使うことをオススメしたい。もうこれはオプションではなく付属品にして欲しいのだ!

今回は拙宅だけなく、ラボメンS氏宅でも試聴した。スピーカーはDIATONE『2S-3003』、パワーアンプは超ヘビー級のPass Lab『X350』である。『RPA-W5ST』は鳴らしにくいとされているDIATONE『2S-3003』を楽々とドライブした。解像度も高く音場感もよかった。S氏の感想は「確かにウチのアンプよりもいいけど、買い替えるほどじゃないね」これは負け惜しみも含まれた発言に思えるが、クラスDがクラスAのヘビー級アンプに判定勝ちしたのだ。

クラスDの新世紀を築くパワーアンプ、SPEC『RPA-W5ST』

拙宅では鳴らせない大音量で再生しても『RPA-W5ST』は余裕で応えてくれた。これ以上の大音量はS氏の新リスリングルーム完成を待つ必用があるだろう

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。