刑事のSNS事情
続いては、刑事のSNSコミュニケーション事情について。LINEやTwitterで友人たちと交流しているだろうか?
「LINEは普段の連絡用でも使っていると思います。やはり便利ですので。ただSNSは仕事柄、誰が見ているかわからないので、プライベート情報が出しづらい面があります。実名や顔写真を載せて積極的にやっている人はまずいないのではないでしょうか」
刑事同士で刑事ドラマの話で盛り上がることは?
刑事同士で刑事ドラマの話で盛り上がったり、反対に討論になったりすることはないのか。
「あまりないかもしれません。刑事ドラマは好きな俳優が出ていれば見る人もいるとは思いますが、現実とかけ離れていることが多いので、実際はそれほど話題になることはないかなと思います。ただし私の経験ですと『踊る大捜査線』は警察内部のことがよく研究されていて警察内部的な『あるあるネタ』が多かったので面白かったですし、現職のファンも多かったように思います」
刑事の人間関係は意外と普通の職場と変わらないようだ。とはいえ一致団結して事件を解決するということから、現実がテレビドラマ以上にドラマチックで感動的なものなのかもしれない。
【取材協力】
森 透匡(もり ゆきまさ)氏
刑事塾 塾長
経営者の「人の悩み」解決コンサルタント(人事コンサルタント)
株式会社クリアウッド 代表取締役
警察の元警部。詐欺、横領、贈収賄事件等を扱う知能・経済犯担当の刑事を約20年経験。 東日本大震災を契機に独立し、刑事時代に現場で培ったコミュニケーションスキルをビジネスで役立ててもらうために「刑事塾」という学びの場を開講。「ウソや人間心理の見抜き方」を主なテーマに大手企業、経営者団体など毎年全国180か所以上で講演・セミナー・企業研修を行い、これまで5万人以上が聴講、「究極の心理学だ!」「おもしろい!」と人気を博している。テレビ朝日「モーニングバード」、フジテレビ「ノンストップ」、読売新聞、日経新聞などメディアへの出演、掲載も多数。著書に「元刑事が教えるウソと心理の見抜き方(明日香出版社)」がある。
http://clearwoods.co.jp/
取材・文/石原亜香利