億トレーダーに聞くお金がたまらない人の特徴

お金が貯まる人と、貯まらない人の特徴はありますか？

お金が貯まる人は、お金に執着していないです。「お金は無くならない」「使ってもまた入ってくる」というような感じで考えています。だからトレードで損失を出しても、損した金額ではなく、「どこで読み間違えたのか」「ここで早く利確すべきだった」と、トレードに目がいきます。結果、自分のトレードのクセや、チャート読みができるようになり、利益が出せるようになります。

逆にお金が貯まらない人は、比較対象にお金を出す人が多いと思います。「お金があれば出来るのに」「お金がなくても幸せ」「お金持ちってこうだよね」と、わざわざお金のことを引っ張り出してきます。「お金に興味ありません」って顔をしているけど、実は心の中ではお金のことばかり考えているんですよね。

あと、家計簿を細かくつけている人は投資には向いていないかもしれません。一生懸命やりくりをして節約した1万円が、投資では数分でなくなってしまうこともあります。「あれだけ頑張って貯めたのに」「あれが買えたのに」と、トレードの分析もせずに、損失ばかりを考えてしまうと「負け癖」がついてしまいます。投資に「絶対」はないので、「絶対」と「正解」を求めてしまう人も苦労するかもしれません。

お金持ちは習慣や決まりごとを持っている人が多いイメージがあるのですが、何か決めていることはありますか？

「自分の心地良いものを選ぶ」ことだけでしょうか。紙幣の向きを揃えるとか、家の中をきれいにするとか、「こうするとお金が貯まる」という話ってたくさんあると思うんですが、わたしは全然気にしないです。紙幣もいちいち向きをそろえるのが面倒だし、レシートもたくさんたまってから取り出すので、財布の中はわりとぐちゃぐちゃです（笑）

家の中をきれいにするのも、お金が貯まる云々ではなく、片付いている方が集中できるし、自分が気持ちがいいからやってます。「お金」に焦点を合わせるのではなく、「自分」に焦点を合わせています。

あとは、移動時間も無駄にしないです。本を読んだり勉強したり、疲れている時は体を休めるためにリラックスできる音楽を聴いて寝たり。ダラダラとスマホをいじったりはしないです。30分でも1時間でも、その時間で得られるものはあるので、目的を持って時間を有効に使っています。

【取材に協力してくれた人】
のりこさん（仮名、30代）
金融業の営業職に就いた後、結婚を機に退職。出産後には自宅でベビーマッサージや薬膳の教室を開く。本格的に投資を始めて１年で数億円稼ぐ。FXをメインに、株や仮想通貨の取引で毎年億を稼ぎだす主婦億トレーダー。

取材・文／岡のぞみ

起業・PRコンサルタント。大手企業での1500件以上のPR経験を活かし、女性の起業やPRをサポートしている。