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Nikon「Z7」+マウントアダプター「FTZ」でオールドレンズが大活躍!

2018.10.23

Photograph

フルサイズと言えば背景ボケなので、今回はモデルさんを投入。北海道出身のあすみんに来てもらった。標準ズームの『NIKKOR Z 24-70mm f/4 S』は拍子抜けするほど軽いレンズなのだが、ズームリングのトルクが一定でなく、微妙に渋いところがあるのが気になる。ガサガサした感じでスムースに回らないのだ。ニッコールレンズなのに。これを直進ズームの『Nikkor 80-200mm F4.5』に交換すると回転も前後の移動もとてもなめらかで心地よい。特にMFの動かしやすさ抜群である。やっぱり昔のレンズの方がピント合わせやすいね。特にAFがないレンズは、ピントリングの動きが違う。『50mm F1.4 DG HSM』はズシリと重い。さらにズームかと思うほど全長が長い。光学性能を追求したArtなので仕方がないのだが、そこまでしてこのレンズ持っていくかと言われれば、1本勝負ならありだが、交換レンズとしては重いので遠慮したい気分になる。

今回、驚いた事はオールドニッコールが現役バリバリに使えることだ。選んだレンズが良かったのかもしれないが、以前、マウントアダプターを使って1970年代のレンズで撮影した時は周辺光量が落ちたり、周辺の解像度が悪かったりしたが、『Z7』の能力は高くオールドニッコールの実力を存分に引き出してくれたと思う。次回は全部、オールドニッコールで撮影してみたい。私はフルサイズにそんなに興味はなかったが、古いレンズが使えるのは魅力だ。焦点距離を登録すればボディ内手ブレ補正機能を使えるのもいい。そんなに高画素はいらないので『Z6』が発売されたら欲しくなるかもしれない。特にあのEVFは一瞬、光学ファインダーかなと思わせるほど、描写が緻密でヌケがいい。フレームレートは未発表だが、遅延は少なくかなり早いに違いない。

Newレンズではなくオールドレンズのために『Z7』を手に入れるのも悪くない。ホコリを被っていた手持ちのオールドニッコールが復活するのだ。Nikonはマウントの仕様を公開しないと宣言していたが、すでに焦点工房からNikonZマウントをライカMマウントに変換するアダプター『SHOTEN LM-NZ』が予約販売中である。何と言っても『Z7』のフランジバックは16mmである。CanonRFマウントは20mm、SONYのEマウントは18mm、ライカMマウントは27.8mmである。カンタンに言えばフランジバックの短い方がいろいろな種類のレンズに対応できるのだ。フランジバックが短ければピントが合うのだが、逆はNGである。つまりマウントアダプターを使ってもNikonZマウントのレンズはSONYでは使えない。マウントアダプターがあればSONYのEマウントレンズは『Z7』に使えるということになる。従来のFマウントが46.5mmという圧倒的に不利なフランジバックだったので、Nikonはここで一気に巻き返しを図ったのだ。

純正の標準ズームは軽さ優先の開放絞り値F4だが望遠側を使えば充分なボケが得られた。
Nikon Z7 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 1/200sec F4.0 ISO200 67mmで撮影

背景までの距離が充分あれば、F5.6でもこんなにボケる。さすがフルサイズなのだ。
Nikon Z7 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 1/1000sec F5.6+0.33 ISO200 70mmで撮影

広角側の24mmは驚くほど歪みが少ない。私が使っていた単焦点の24mmF2.8より優秀である。
Nikon Z7 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 1/1000sec F5.6+0.33 ISO200 24mmで撮影

24mmは開放からシャープで100%で見ると遊覧船の観客がきちんと写っている。
Nikon Z7 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 1/5000sec F4.0 ISO200 24mmで撮影

ランチで食べたにぎり寿司もマクロ不要でキレイなボケ味が得られた。これは万能ズームだ。
Nikon Z7 NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 1/30sec F4.0 ISO200 50mmで撮影

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