それでも、海外で日本茶を飲みたい!だからこうしてみた
海外へ行く度にどれだけ日本のお水が日本茶に適しているのか、身に染みてわかるわけなのですが…それでもやっぱり海外でもおいしい日本茶を飲みたい!!(笑)
そこで、最近は海外でお茶を淹れる際に実践していることが3つあります。
(1)持っていくお茶を「番茶」にしてみる
(2)思い切って炭酸水でお茶を作る
(3)ペットボトルの軟水のお水を購入して、お茶を淹れる
まず(1)は比較的安い値段で売っている緑茶やほうじ茶など、ざっくりカジュアルに飲めるタイプの「番茶」をセレクトする方法。通常の煎茶などに比べると味わいの変化も気にせずに飲めることが多いように感じます。
(2)は、以前スパークリングティーの作り方をこのコラムでもご紹介しましたが、いっそのこと振り切って、炭酸水と茶葉をそのまま急須に入れて、数分待って、スパークリンググリーンティーにして飲むという方法。
炭酸のシュワシュワした感じの後にしっかり緑茶の香りやうまみ、甘味も感じられて個人的には好きです。気温の高い国などに行った際はスーパーで炭酸水を購入して、つくっています。
(3)は販売されているお水でも軟水のものもあるので(FIJIウォーターやハワイアンウォーターなど)そういうお水を選んで、お茶を淹れるという方法です。
とはいえ、以前ハワイアンウォーターでお茶を淹れた際にお茶が若干、白濁してしまった経験もあるので、たまに失敗もあるのですが…(笑)
そこまでして飲みたいのか!!急須のお茶を…。
ここまで読んだ多くの方がこう思っているに違いない(笑)
でも、「旅先で様々なものに触れ、ホテルに帰って、いつもの自分を取り戻すためにお茶を淹れる」なんだか、その感覚がとっても好きで、やめられなくなるんですよね。
更に、外国の方にお茶を淹れてあげると、「プロセスを見るのが楽しい!」「あなた、すてきね!」と喜んでくださるので、人気者になれちゃうのもいいところ。
急須でお茶を淹れるということが、日本にいる時よりも、凄く素晴らしいことに感じられると思います。皆さんも、次の海外旅行・出張の際には「急須持参」!是非、検討してみてください笑。
【今日の一杯】丹沢大山茶
神奈川県で作られているお茶なのですが、とにかく他にはないその力強いうまみと確かな余韻に思わず恋します。誰かに淹れてあげても絶対においしいと言われること間違いなし。1袋なくなるのが、早いこと早いこと…。
文/茂木雅世(もき まさよ)
ティーエッセイスト/煎茶道 東阿部流師範/日本茶アーティスト
お茶好きがで高じて、2009年、仕事を辞めてお茶の世界へ。2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまい始め、現在はお茶にまつわるモノ・コトの企画・商品プロデュース・コラム執筆やメディア出演などの活動を行っている。FMyokohama「NIPPON CHA茶CHA」では最新のお茶情報を毎週発信中。
オフィシャルサイト:https://ocharock.amebaownd.com/
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