足元をさえぎらないオープン設計など随所で使いやすさを追求
〇足元のオープン設計
モニターから特に評価が高かったのは、膝もつま先も奥まで入り込めるオープン設計。通常、座る姿勢では足が垂直に下りるが、車いすは足先が前に出ることもあり、足元をさえぎらない斜めの形に。システムキッチンの基本構造はカウンターなどの「箱部分」を床の上に載せて全体を支えるというものだが、「ウエルライフ」ではスチール製のブラケットを壁に取り付けて箱部分を載せるという従来と全く違う構造を採用。つま先まで十分に入り込み、水栓レバー、整理戸棚などに手が届きやすくなる。
旧製品ではグリル付きしかなかったが、新製品ではオープンスペースを広く確保してコンロへのアクセスを重視する人向けにグリル無しプランの選択も可能に。逆に収納が少ないという意見もあったため、グリル付きの場合はコンロ下にも収納スペースを設置した。
〇奥まで手が届きやすいスリムなワークトップ
ワークトップと呼ばれるカウンターの奥行きは壁に取り付けるシステムキッチンでは、調理スペースを広く設けるため65cmが主流。「ウエルライフ」は奥まで手が届くことをコンセプトにしているので、カウンターの奥行きはスリムな60cmに。また、シンクと加熱機器の間の調理スペースは、横移動しなくても両方使えるように50~65cmという通常より狭い幅にしている。
さらにワークトップの「へり」も独自の形を採用。水滴が床に垂れない役割のへりの隆起部分は、通常は鋭角にして目立たないようになっている(下記画像)。
車いすユーザーは上半身が不安定になるため、調理するときに片方の腕をワークトップについて調理するケースが多く、腕をついて使うとこの形状では刺さるような感覚で痛いという意見があったことから、面で受ける平らな形に仕上げている。
〇膝の位置に合わせて1cm刻みで高さが選べる
ワークトップの高さもユーザーのサイズに合わせて1cm刻みで73cm~85cmまで13段階から選べる。LIXILでは膝の上2cmほどすき間を確保して高さを選ぶことを推奨している。