
毎晩の眠りを振り返ると、なんとなく「眠りが浅い」と感じることはないだろうか。しかし、眠りが浅い・深いは非常に感覚的なことで、正確に判断することはむずかしい。
しかし、睡眠の専門家によれば、眠りが浅いことを知らせる身体からの兆候があるという。今回は、ちょっと最近眠りが浅い気がするという人にチェックリストを紹介したい。
「眠りが浅い気がする」ときは本当に浅い?
夜、7~8時間寝ているのに、朝起きたときにもっと寝ていたいと感じたり、日中、眠気に悩まされたりすると、「もしかしたら夜の眠りが浅いのではないか?」と疑いたくなる。実際のところ、どうなのだろうか。睡眠改善インストラクターの篠原 絵里佳さんに聞いてみた。
「睡眠で大切なことは『7~8時間寝る』という時間よりも、『ぐっすり眠った』という感覚があると質の良い睡眠が取れているということです。質の良い睡眠を、それぞれの人に適した時間、ぐっすり眠ることができていることが大切です。『眠りが浅い気がする』というような、眠りに不満を持っているときは、大概、浅い眠りであると考えられます」
「眠りが浅いかも?」と感じたときのチェックリスト
もし「眠りが浅い気がする」と感じたときは、具体的に次のような項目があてはまるかをチェックしてみよう。
<眠りが浅いかどうかのチェックリスト>
・起きたときに、体がだるく、すっきりと起きられない
・午前中から疲れている
・朝食が美味しくない・食べる気にならない
・日中、仕事がはかどらない
・午前中・日中の眠気が強い
・休日は、平日の2時間以上寝坊をしている。
「これらの項目のいずれかに、チェックが入れば、眠りが浅い、つまり、睡眠の質が低下していることが考えられます。
基本的に、朝目覚めたときにすっきり起きられず、だるさや疲労が残っている感覚があれば、眠りが浅い証拠です。すると朝食も食べる気がせず、日中も疲れたまま、もしくは眠気が襲ってきて集中力が続かないことがあります。
また、『自分は短時間睡眠でも大丈夫!』という人でも、日中、強い眠気が起こったり、電車で居眠りをしたりしている人は、ぐっすり眠れていないことが考えられます。
ただし、日中の眠気については、午後2~3時頃の時間帯を除いてください。昼食の有無に関わらず、眠気が起こる時間帯だからです」