男のデリケートゾーン・ケアは「剃る」が主流だが
昨今、男のデリケートゾーンのケアに関心が高まっている。その部位は、下着とズボンで覆われ、座っているときは圧迫されるので、汗ムレが起きやすい。そして、アポクリン腺(汗腺の1種)や皮脂腺が密集し、雑菌が繁殖しやすい環境でもある。そのせいで、におったり肌荒れするといった股間のトラブルに見舞われるはめに…。
そんなトラブルを防ぐケアの目下の主流は「アンダーヘアを剃ったり、除毛する」。ケアと言えば「剃る」を連想する人が多いだろう。
一方、見過ごされがちなのが、「洗う」。アンダーヘアを減らしても、股間のトラブルの原因が根絶されるわけではない。また、ふつうの石鹸やボディソープだと、洗浄効果は十分ではないという問題もある。
「WASHBALLS」は「キ○タマケア」専用の洗浄剤
こうした問題と真正面から向き合い、9月に「WASHBALLS(ウォッシュボールズ)」という男性専用のデリケートゾーン向け洗浄アイテムを開発・発売したのがL company(東京都)だ。
男性専用のデリケートゾーン・ケア洗浄剤「WASHBALLS」
同社の田中さんによれば、日本の男性はまだまだデリケートゾーン・ケアへの意識が低いという。
では、海外だとどうなのか? 田中さんは、こう話す。
「ヨーロッパや、アジアの中ではゲイやニューハーフが多いタイ、そして美意識の高い韓国では、男性用のデリケートゾーン・ケア用品は身近なアイテムです。ドラッグストアでも買えるし、夫婦・カップルで一緒に買う商品ですが、日本では性的な商品とみなされ、わたしたちも出店や広告を断られたりしてます」
確かに、日本はその方面のケアについては全般的に後進国と言えそうだ。ただ、日本の女性はトラブルの頻度が比較的多いこともあって、かなり意識は高い。実際、L company社が最初に発売した女性用商品「L EFORM ORGANIC」はヒットしている。日本は意識の面で男女差が大きいとも、田中さんは言う。
L company社の女性用デリケート・ケアのヒット商品「L EFORM ORGANIC」