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メルセデスベンツ新型Cクラス、セダンとステーションワゴンを乗り比べてみた!

2018.10.13

190Eにルーツをさかのぼる、メルセデスベンツCクラスは、日本でもっとも親しみのある“ベンツ”と言っていいだろう。A/Bクラスと違い、伝統のFRレイアウトを採用するもっともコンパクトなメルセデスであり、その基本形となるセダンは、もはやSクラスのスケールダウン版と言えるデザイン、機能さえ持ち合わせている人気車種である。

そんなCクラスが新しくなり(MC)、構成部品の約半数となる6500か所もの改良が施されたのだ。しかしながらエクステリアの変更点は最小限。そもそも完成度の高いデザインゆえ大きく変える必要もなく、マルチビームLEDを使ったヘッドライト内部(アバンギャルド)、およびAMGのダイヤモンドグリルの採用程度にとどまる。これは、前型ユーザーにしてみれば、ホッとする配慮・・・と言えるかもしれない。実際、リヤビューの変化はほぼない。AMGラインのリヤコンビランプにCのライトデザインが採用され、リヤバンパー下のデザインがほんの少し変わっただけだ。

一方、インテリアはインパネなどの基本デザインをそのままに、10.25インチのワイドディスプレー、12.3インチのコクピットディスプレーと新しい内装色が採用されたぐらいで、こちらも前型ユーザーが愕然とするほどのことはない。

ただし、パワートレインは進化している。その筆頭がC200に搭載されるM264+BSGユニットである。これまでC200は2Lターボエンジンを搭載していたが、新型はなんと1・5Lターボエンジンにダウンサイジングされ、それにBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V電気システムを付加した新ユニットとなった。理由はガソリンエンジンが苦手な領域をカバーするためで、エンジン始動時の振動低減、モーターによる出足のレスポンス向上、シフトチェンジ時のモーターアシストによるスムーズな加速力向上・・・と言ったメリットをもたらすという。

結果、エンジン単体の184ps、280N・mにモーターのブースト時14ps、回生時16ps、160N・mを加えれば、これまでの2Lターボを上回るスペックになる。

さらにダイナミックボディコントロールと汚れるアダプティブダンピングシステム=電子制御ダンパー付きコイルサスペンション(C180アバンギャルド AMGライン)の採用や、日本からのリクエストによって、一部車種、グレードを除いてランフラットタイヤを廃止した点もニュースと言える。いかにメルセデスベンツでも、ランフラットタイヤの硬さはぬぐいきれず、ノーマルタイヤへの履き替え希望が多かったようだ。

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