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災害時にSlackで連携するIT企業の新たな防災対策とは?

2018.10.01

災害時にSlackで情報伝達!

また、ベーシックでは普段から社内コミュニケーションツールとして「Slack」を利用しているという。災害時にも使われるというが、具体的にどのように役立てられるのか。

「Slackは、有事や会社の状況の共有のほか、BACoNグループ毎のメンバーの安否確認にも利用します。具体的には、BACoNのグループ毎にチャンネルが作られ、グループ毎に割り当てられたリーダーがメンバーの安否確認を行います。その他、必要な情報共有を随時Slack上で行っていきます。メールよりもインスタントに情報の送受信が行えるのに加え、テキスト情報として残せることが利用している理由として大きいです」

災害時にもSlackを使いこなして連絡を取り合うというのはIT企業だからこそなせる業かもしれない。

IT企業としての導入背景とリアルな声

IT企業として、こうして防災に力を入れているのには、どのような背景があるのか。

「有事に対しての備えは生活者個人としての活動だけにとどまらず、企業としても『従業員の生命を守る』という観点から非常に重要なことだと考えています。また、従業員の健康・安全を管理することは、生産性や活力の向上などの『組織の活性化につながる』と考え、今後も当社では従業員やその家族の安全管理、健康増進への取り組みを積極的に強化していたいと考えています」

実際、社員からは具体的に次の声やリアクションが出ているという。

「BACoNのグループで自主的に飲み会を開催していたり、『この取り組みが新たなメンバーとの交流のきっかけになって嬉しい』という声が挙がったりしています。制度をより浸透・活性化させていくには、会社からの働きかけも必要だと思いますが、各グループが能動的にコミュニケーションや交流が生まれるようなイベントなども計画していきたいと考えています」

ベーシックはIT企業の中でも従業員思いの取り組みを積極的に行っている。今後も、新たな取り組みが楽しみだ。

【取材協力】
株式会社ベーシック
https://basicinc.jp/

取材・文/石原亜香利

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