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壁、床の補修のダスキン「リペアサービス」が受注軒数を伸ばしている理由とは

2018.09.28

 専門スタッフは手先が器用、細かな作業が得意、絵画、漫画制作の経験者が多く、男女比は男性7割、女性3割で、補修業の中では珍しく女性が多い。2016年入社と同時に「ホームリペア」事業を担当し、100軒を超える実績のあるリペアマスターの櫻井悦子さんによる床補修のデモンストレーションが行われた。

 壁の穴の修理は、石膏ボードを入れ直し、パテ埋めと表面ならしをしてから新しい壁紙を貼り合わせていくが、実際の壁修理のサンプルを見ても、裏側から見ると補修の状況がわかるが、表面はどこが修理箇所なのかまったくわからなかった。床材も修理箇所はどこかを探したが、あまりにわからずギブアップ。原状回復という観点では満足のいく仕上がりになっている。実際にリペアを依頼した客の90%以上が仕上がりに満足しているという結果も出た。

 床材で修復できないのはクッションフロアのみ。大理石(人工大理石は対象)、鏡、ガラス、木製以外の玄関ドアは対象外。家具や柱の傷にも相談に応じる。

リフォーム対象前の築20年以内の住居がターゲット

「ホームリペア」は、壁、床補修以外に、室内物干しや手すり、網戸などの取り付け、浴室コーティングなどのサービスも行っている。花粉症やPM2.5対策で室内干しが増えており、天井から室内物干しを取り付ける需要も年々増加している。巾木のはずれやコーキングの付け直しなど、一般の工務店が対応しにくい小さな案件も引き受ける。ターゲットはリフォーム対象前の築20年までの住居。受注は一般家庭が80%、工務店からの依頼、賃貸オーナーなど事業所が20%となっている。

【AJの読み】気になっているけれど放置していた傷が直せる!

 ダスキンが行った実態調査では、自宅でなんらかの小さな傷があるという家庭は64.2%、傷が気になるという人は69.6%に上るが、工務店に頼むと高い、知らない人を家に上げたくないなどの理由で放置している家庭が大半というのが実情だ。個人的には業者によって異なる見積もりにいつも漠然とした疑問を感じていたので、価格がクリアになっているというのも頼む側からするとわかりやすい。いわばすき間需要に応えたのが「ホームリペア」。需要はあるがリペアという認知が一般には浸透していない中、頼みたいが頼める場所はないと諦めていた悩みを解消してくれるサービスとしてチェックしておきたい。

文/阿部 純子

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