5位:ファイザー(平均年収819万円) ~世界売上高2位の巨大グローバル企業の日本法人~
160年以上の歴史があり、世界売上高2位(2017年)の米国製薬大手「ファイザー」の日本法人。初任給は職種によるが、大卒で23万円前後。
「自分の努力次第で給料にも反映され、逆に目標が達成できなかった場合は評価されません。特に理不尽な扱いを受けるわけでもなく、まさしく正当な報酬・査定体系」(MR/20代後半男性/年収500万円)といった口コミも。ファイザーも賞与は年3回で、2017年度に関しては賞与だけで計300万円以上を占める給与明細投稿が複数見られた。
4位:ノバルティスファーマ(平均年収839万円) ~博士了なら初任給29万円~
2017年売上高世界3位のスイスのヘルスケアカンパニー「ノバルティス」の日本法人。初任給は大卒で22万3000円、博士了の場合29万円(2016年度実績)。その他に住宅・家族手当や、MRの場合は営業手当・営業日当等がある。賞与は年3回。
「6月・12月に定期賞与、3月に業績賞与があり、業績賞与はその年の個人成績の相対評価によって決まる。限りなくゼロに近い場合もあれば、定期ボーナスを大幅に上回ることもある。個人の力量次第」(MR/30代前半男性/年収850万円)など、特に賞与に関する口コミが多く、個人差も比較的大きいようだ。
3位:アステラス製薬(平均年収853万円) ~国内製薬会社売上高2位。優秀な社員は一気に出世も~
海外売上が約7割を占め、前立腺がん薬のイクスタンジ、過活動性膀胱治療剤のベシケアなどを展開する「アステラス製薬」。新薬確保などに向けて3年でM&Aを中心に2000億円投資予定だ。優秀な人材確保のため、研究部門では「DISC」という独自の合宿型採用制度も。日本的な賃金制度にとらわれず、非常に優秀な人材は「飛び級」することもあると畑中前社長(現会長)が明言している。
「給料・福利厚生については抜群であった。業界内、他業種においても群を抜いている。年収は30歳で800万円に届く。40歳で1000万円超えであったと思われる」(MR/20代後半男性/年収800万円)など、高評価が目立った。
2位:第一三共(平均年収916万円) ~国内大手のなかでも高報酬で知られる老舗製薬会社~
老舗「三共」「第一製薬」が統合して誕生した「第一三共」。全体的に高報酬な医薬品業界のなかでも、日系大手同業他社に比べて公表平均年収が高水準。2017年4月時点の初任給は、博士了の場合28万円前後だ。2025年度までにがん事業を強化し、3000億円規模まで拡大することを目指している。
口コミでは、「いずれの年代でも一般的な企業より基本給が高い設定のため、報酬面での不満はまずほとんどないと思います」(MR/30代後半男性/年収1050万円)といった声や、福利厚生に関して「業界最高水準だと思う。住宅手当など見えにくい補助が手厚い。人間ドックも毎年無料である」(研究開発/40代後半男性/年収1400万円)といった声も。
1位:サノフィ(平均年収944万円) ~仏外資系企業。大卒初任給は固定給だけで23万円超~
世界的な製薬・バイオテクノロジー会社で、170か国で製品を供給する仏サノフィ・グループに属している「サノフィ」(旧サノフィ・アベンティス)。社員は役割や貢献度により「ミッションクラスター」に属しており、それに応じた評価・配属がなされています。大卒初任給(固定給)は23万3900円(2015年度実績)。別途住宅手当やMR手当等があり、賞与は年3回。「管理職に昇格することで年収は900~1000万円まで上がる」(代理店営業/40代後半男性/年収1200万円)など、年収1000万円以上の投稿者が目立った。
30代~40代で年収1000万円を達成できる企業もちらほら見受けられた今回のアンケート。羨ましい限りだが、それだけ世の中に必要な仕事をしているということだろう。
<調査概要> 「医薬品業界の平均年収ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「医薬品」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に雇用形態が正社員のユーザーから給与明細投稿が20件以上寄せられた企業
対象期間:2013年4月1日~2018年3月31日
※本ランキングの平均年収はユーザーから寄せられた情報をもとに算出しており、企業が発表している数値と乖離している場合がある。
出典元:株式会社グローバルウェイ
https://www.globalway.co.jp/
構成/こじへい