“見た目はスーツなのに実は作業着”というビジネスファッションが話題になっている。そもそもこのスーツのような作業着はどういう背景やニーズから生まれたものなのか。実はそこには、意外にも深い背景があった。「ワークウェアスーツ」のメーカーであるオアシススタイルウェアに聞いた。
スーツのような作業着が生まれた背景
ワークウェアスーツはどんなきっかけで生まれたのか。
「ワークウェアスーツ開発のきっかけとなったのは、水道工事業を営むグループ会社のオアシスソリューションの創立10周年を記念した技術者のユニフォームの刷新でした。つなぎのようなストリートタイプやハーフパンツスタイルなど、さまざまなデザインを考えましたが、うまくいかず試行錯誤していました。そのような中、技術者が『仕事終わりに遊びにいくのに作業着だと恥ずかしいから着替えを持っている』や、『営業は仕事着がスーツなので終業後そのままご飯に行けてうらやましい』という声が度々あったことを当時、人事担当であった現代表取締役の中村が思い出し、『仕事終わりにそのままデートに行ける、見た目がスーツのような作業着はどうでしょう』と提案し、スーツ型作業着が開発されました」
実際、プロモーション動画でも、仕事帰りにデートで食事をする作業員が描かれている。