今年、子の運動会に出席しようと意気込んでいるパパは、世間一般で話題になりがちな「運動会コーデ」について少し考えてみよう。ファッションスタイリストに運動会でNGなファッションコーデと、ありなコーデをアドバイスしてもらった。
運動会コーデを考える必要はある?
ところで、運動会コーデといわれるが、そもそも親の運動会参加・観覧にファッション性は必要なのか。スタイリストがオシャレの教育・相談サービスを提供しながら服を販売しているDcollectionのバイヤー、タカシさんは次のように話す。
「運動会のようにたくさんの人が集まる子どもの行事では、パパは自分のためにするオシャレではなく、お子さんと奥さんのためにするオシャレが必要です。なぜなら、今や旦那さんの服装は『奥さんのセンス』とまで思われることがあるためです。それくらい、周囲の人から見られているということです。パパがオシャレだと『〇〇くんのパパってカッコいいね!』『〇〇さんの旦那さんすごくオシャレ!』と言われ、子どもからは自慢のパパ、奥さんもママ友からうらやましがられ、家族に良い影響を与えるのです。実は、奥さんに“パパにオシャレでいて欲しいシーン”を聞くと、約20%以上の奥さんが運動会を含む“学校行事”と答えたアンケート結果もあります。ですので、お子さんと奥さんのためにもカッコいいパパでいる必要があると思います」
一般的な運動会パパコーデがNGなワケ
タカシさんの目には、一般的な運動会のパパコーデはどのように映っているのか。
「一般的に運動会のパパコーデは、ジャージのズボンに柄のポロシャツを合わせたコーデや、ダボっとしたデニムやチノパンに首元ヨレヨレのTシャツを合わせたコーデがよく見られます。オシャレなパパを目指すならこういった清潔感のないコーデはNG。周りに不快感を与えてしまいます。だからオシャレなコーデをするためには清潔感が必要不可欠なのです。また一般的なパパコーデは、次に挙げるようなオシャレの法則が守られていないため、オシャレじゃない・清潔感のないコーデになってしまうのです」
●カジュアル×カジュアル
「よく見るカラフルなボーダーや、緑やブルー、ピンクやイエローなどの有彩色のポロシャツはカジュアルで子供っぽい印象になり、着こなしがむずかしいアイテム。そんなトップスに“子供っぽい”代表であるジャージやダボッとしたデニムやチノパンを合わせても、余計子供っぽくなり、オシャレとは言い難い状態になってしまいます。カジュアルとカジュアルの組み合わせはオシャレに見せることが難しいのです」
●オシャレに見せる3つのシルエットが構築されていない
「オシャレに見えるといわれる“3つのシルエット”であるIライン、Yライン、Aラインも構築されていません。運動会という場においてはIライン、もしくはAラインが適切です]
・Iライン:上半身も下半身も細いシルエット。大人っぽく見せる効果がある。
・Yライン:上半身にボリュームがあり、下半身は細め。オシャレ上級者に見せる効果がある。
・Aライン:上半身は細く、下半身は太め。男らしく見せる効果がある。
●色合わせのルールを守っていない
「色合わせのルールを守ってないパパコーデがほとんど。オシャレに見せるためにはモノトーンをベースに有彩色を1色~2色追加した色合わせである必要があります。ちなみに柄も有彩色と考えます」