ゴルフ初心者が最低限知っておくべきゴルフのマナー
大塚さんが言うように、初心者は特にゴルフのマナーを心得ておくことも重要なこと。ゴルフ初心者が上司や取引先とラウンドを回るときには、次のような心構えがあるという。
「スポーツとはいっても、仕事以上に本気で熱くなる上司がいることを忘れないこと。遊びだとは思ってはいけません。また部下としては、キャディさん以上に動いてキャディさんを助けるくらいの気持ちでいるとうまくいきます。また取引先は、ゴルフのとき、商談のとき以上にあなたを見ているものです。大きなマナー違反は取引がなくなる!くらいに考えておいたほうがいいかもしれません」
そこで、押さえておきたい具体的なマナーを大塚さんに教えてもらった。
1.プレーファースト
「自分よがりにならずに、周りにいる人、前後の組の動きまで確認して、早いプレーを心 がけることです」
2.サイレント
「同伴プレーヤーがショットを打つ際は声を出さず、静かにすることです。ショットを打ち良いボールが出たときは賞賛します」
3.グリーン上は走らない
「素早いプレーが求められますが、走ってはいけません。グリーンの芝を傷つけてしまいます」
4.プレーヤーの前方にいてはいけない
「同伴プレーヤーがショットを打つ際に、その人の前方にはいないこと。危険ですし、プレーヤーの集中の妨げになります」
5.バンカーショットを打った後は必ず砂をトンボでならす
「バンカーとは砂などのくぼ地のこと。バンカーから打った後は、砂が乱れるので、必ずきれいにならしておきましょう」
6.「打球がそっちへ飛んでいくよ」の合図「フォアー」は大きな声で
「自分が打ったボールがコースを超えていく、または同じコース内にいる人の方向へ向かった場合は迷わず、大きな声で『フォアー(fore)』と叫びます。注意喚起のための大切なルールです」
大塚さんによると、ゴルフデビューまであと一ヶ月であっても、知識と技術で十分対応可能とのこと。ぜひゴルフを楽しみながら習得し、本番デビューに向かおう。
【取材協力】
大塚 友広さん
タクセル株式会社 取締役CMO
一般社団法人 the starting point 代表理事、izuru株式会社 代表取締役
ビジネスマンでありながら、時間を有効に使い、独学により1年で70台に到達。その独自の練習法をまとめた著書は二冊共ベストセラーとなる。ビジネスマンだからこそ出来る個々人のゴルフの課題を分かりやすく指摘するレッスンが話題となり、ゴルフコーチとしても活躍している。
Natural Works Golf:https://naturalworksgolf.jp/
・著書「ゴルフはインパクトの前後30センチ!」
・著書「ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ」
取材・文/石原亜香利