フューチャーモデルは日本国内最小・最軽量携帯の携帯電話「NichePhone S」を4G対応させた「NichePhone S 4G」を9月14日に発売する。OS はAndroidをベースとしているが、通話とSMSなどに機能を限定したいわゆるガラケーで、カメラやEメール機能もない非常にシンプルな端末だ。SIMフリーであり、ドコモやソフトバンク、それらの回線を用いたMVNOのSIMで使用できる。発売前に実機を入手したので、さっそくレビューしていこう。
重さたったの52gで、連続通話で約3時間、連続待ち受けで約110時間!
まずは見た目から。幅50、高さ90、厚み9mmで、重量は52g。手の平に収まるサイズ感で、小型の電卓やキッチンタイマーにも姿形は似ている。上部の黒い部分が全部ディスプレイに見えるかもしれないが、実際には0.96型の有機ELディスプレイが、その内側のエリアに収まっている。モノクロで128×64ピクセルであり、文字やアイコンのみを表示する。当然、写真などは表示できない。
キーは横4×縦5の20個。テンキー、「*」、「#」、発信/着信、電源/終話といったどのガラケーにも搭載されているボタンの他、上の列は「戻る」「決定」とメニュー選択に用いる上下のボタンとなっている。独特なのはテザリングボタンだろう。この端末は、ガラケーでありながら、Wi-Fiテザリングの機能を持っており、ルーターのように使用できるのだ。この端末とパソコンやタブレットなどを持ち歩けば、メールやWebが使いたくなっても問題ない。また、音楽再生やアラーム、ボイスレコーダーの機能も備えている。
52gといえば、小さめの鶏卵1個分ぐらいだが、本体が薄いので卵よりも軽く感じる。ストラップを付けて首からかけても負担は少ないだろう。ここまで軽いと不安になるのがバッテリーの駆動時間。電池容量は1000mAhとスマホに比べて1/3程度だが、連続通話で約3時間、連続待ち受けで約110時間となっているので、よほど長時間通話する人でなければ、1日1回の充電で十分なはずだ。ただし、テザリングを長時間使用するには不十分。その場合は、モバイルバッテリーを一緒に持ち歩けば解決するだろう。
同梱品は、USBケーブル、充電用マグネット式DC端子、取扱説明書。
右側面には、音量ボタン。左側面にはなにもない。底面にはマイク穴とストラップホールを備える。
モバイルバッテリーからの充電にも対応。充電中はLEDが赤、充電完了すると青に変わる。
SIMスロットは背面の上部にある。指でカバーを開けてそのまま入れられる。サイズはmicroSIM。
手持ちのSIM(FREETEL)を入れたところすぐに認識した。自宅の電波状況が悪く3Gの表示になっているが、もちろん外では4Gの表示に変わった。
設定からAPNを確認。FREETELにチェックが入っていた。