iPhoneは「寿命が長い」と言われるものの、毎日使用していればバッテリーの劣化は避けられない。
iPhoneのバッテリーは「リチウムイオン電池」を使用している。リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、小型で軽量なバッテリーを作ることができることから、多くのモバイル機器に用いられている。バッテリーとしての寿命は長めだが、使用する度に最大容量は減少してしまう。
バッテリー最大容量が減ってくると、iPhoneのパフォーマンスにも影響を与える。最適な状態でiPhoneを使い続けるためには、バッテリーの状況を把握しておくことも大切だ。
そこで本記事では、iPhoneのバッテリーの基本からバッテリーの寿命を伸ばす方法、バッテリー消費を少なくする方法までを紹介する。
iPhoneのバッテリーの寿命は?いつ交換すればいい?
結論を先に言えば「iPhoneのバッテリーの寿命は〜年」と、断言することはできない。なぜなら、iPhoneの使用頻度や使い方は人それぞれだからだ。実際には、「2〜3年程度は通常に使用できる」という声が多い。
バッテリーの交換目安、もしくは新しいiPhoneの購入を検討する基準としては、以下の項目を参考にしてほしい。
・電池の減りが異常に早くなった
電池の減り具合が早くなり、通常の使用に支障が出ている場合には、バッテリー交換か新しいiPhoneへの買い替えをおすすめする。しかし、先述したようにバッテリーの減り方は、iPhoneの使い方によっても大きく左右される。まずは原因がバッテリーにあるのか、使い方にあるのかを見極めよう。
・電池残量の表示がおかしい
電池の残量表示に不具合が生じている場合も、バッテリー交換を検討するべきケースと言える。例えば「さっきまで30%の残量があったのに、急に50%や10%になる」などのケース。このような残量表示機能に不具合があり、それが何度も繰り返す場合には、一度iPhoneの状態を診てもらうのが良いだろう。
・バッテリーが膨張している
iPhoneのバッテリーが膨張してしまうケースでは、早急に交換することが望ましい。初期不良や、過充電・水漏れなどが原因とされる。この場合には、バッテリー交換ではなく、iPhone本体の交換となるケースが多い。
【参考】買い替えのタイミングはいつ?iPhone買い替え前に必要な準備と各キャリアの注意点
iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法
バッテリーの寿命を確認するためのアプリも存在するが、iPhoneの「設定」からバッテリーの状態を簡単に確認することも可能だ。
【バッテリーの状態を確認する方法】
「設定>バッテリー>バッテリーの状態」と進むと、「最大容量」「ピークパフォーマンス」の2つの項目を確認することができる。
・最大容量
最大容量は、新品のiPhoneと比較したバッテリー容量のこと。パーセンテージで表示され、新品同様の場合には100%の表示になる。iPhoneは、通常の利用で500回の充電を行っても、最大容量80%を維持するように設計されている。最大容量の数値が低い場合(目安は80%未満)には、バッテリーの交換か新しいiPhoneへの買い替えを検討しよう。
・ピークパフォーマンス
パフォーマンスが正常の場合には、写真のように「現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています」と表示される。「バッテリーが著しく劣化しています」など、いつもと違う表示が出ている場合には要注意だ。
※ピークパフォーマンスの表示に対応しているのはiPhone6/6 Plus、iPhone6s/6s Plus、iPhone SE、iPhone7/7 Plus。