チーズの切り分けに最適な形状
さて、今回は2種類のチーズを用意した。
近所のスーパーマーケットで買ったブリーチーズとエダムチーズである。
前者はフランス産、後者はオランダ産だ。これらもいずれは関税が撤廃される。
まずは、ブリーチーズをカット。このチーズの内部はクリーム状になっている。だから切ることに関してはどのようなナイフを使っても難儀しないのだが、それにしてもこのチタンナイフは少し力を入れる度にブレードがチーズの中に沈んでいく。
軽量な分、使い手の力がストレートにブレードへ伝わる感じだ。スパッと切れるものではなく、ブレードがズンズンと沈下していくイメージ。だが、カット後のチーズの断面は綺麗なもので、柔軟なブリーチーズが型崩れすることもない。
次に、エダムチーズを切ってみる。かなり堅いチーズではあるが、このチタンナイフで自在に切り分けることができる。
実際にやってみればわかるが、ブレードの形状がチーズを切るのにフィットしている。ポイントとグリップのバックはほぼ同じ高さだが、エッジのラインはスキナーにも似ている。すると突出したエッジだけがチーズに接触する形になる。
ブレードのバックは、ごく緩やかなカーブを描いている。ここに指を当てて力を入れるという使い方もできる。これは間違いなく、幾多の試行錯誤を重ねた設計だ。