体臭は飲食するものにも影響を受けるといわれる。確かにニンニクやニラ、ネギなどを食べるときには誰しも注意するものだ。しかし、他にも体臭がきつくなる食べ物がある。また反対に消臭やマスキングの効果のある食べ物も。体臭にまつわる食べ物選びについて学んでおこう。
体臭がきつくなる食べ物
管理栄養士の川村郁子さんによると、体臭がきつくなる食べ物には、ニンニクなどの刺激物のほか、肉やチーズなどの動物性の脂肪があるという。肉やチーズは、なぜニオイの原因になるのか。
「肉やチーズなどの動物性の食品は食べ過ぎることで悪玉菌が増え、腸内環境が悪化しやすくなり、老廃物がうまく排出できないことから、ニオイの原因になると考えられています。また動物性脂肪を多く含む食品を摂り過ぎることで脂質が酸化し、皮脂から酸化した脂のニオイが増加するのではないかと考えられています。同様に、食べ過ぎることで腸内環境を悪化させやすい、揚げ物やこってりラーメンなどもニオイの原因になることがあると考えられます」
【動物性脂肪の多い食品例】
肉(牛、豚、鶏など)、肉の加工品(ベーコン、ハムなど)、乳製品(バター、マーガリン、ラード、チーズなど)
【要注意のメニュー例】
揚げ物、脂の多いこってりラーメン、ステーキ、チーズダッカルビなど
体臭予防ができる食べ物
反対に、体臭予防ができる食べ物として、川村さんは、クエン酸を含む食べ物と食物繊維を含む食べ物を挙げる。
●クエン酸
「口臭の原因には、唾液の分泌不足もありますが、クエン酸を含む食品をとることで唾液の分泌量は増えるため、細菌の増殖を防ぐことができ、ニオイ予防になると考えられます」
【クエン酸の多い食品例】
レモン、梅、ミカン、お酢、グレープフルーツ、オレンジ、ライムなど
●食物繊維
「食物繊維は、腸内環境を整える働きがあるため、老廃物が排出でき、体臭予防になると考えられます」
【食物繊維の多い食品例】
ゴボウ、セロリ、青菜類、キャベツ、さつまいも、こんにゃく、大豆、納豆、玄米、キノコ類、海藻類、バナナなど