N VANには全グレードに自動ブレーキを含む10種類もの先進安全支援機能のホンダセンシングが標準装備されているが、それに含まれる、軽自動車としてたぐいまれな装備と言えるACC=前車追従型クルーズコントロールを高速走行でONにすれば、前車との車間距離を一定に保ってくれるため、プレ自動ブレーキの役目を果たしてくれるとともに、実燃費が10%程度向上する場合もある(これはすべてのACC装着車に言える)。+STYLE COOLのターボモデルのJC08モード燃費は23.8km/Lだが、高速走行メインなら、10km/L台後半も可能だ。
と、動力性能や実燃費性能に優れたN VANのターボモデルだが、ホビーユーザーが気になるとすれば、N BOXの1790mmに対してハイルーフで1945mm、標準のロールーフでも1850mmもある全高と操縦安定性の関係だ。
しかも、運転席のヒップポイント地上高は、ボックスミニバンのように高いN BOXよりさらに20mm高い。実際、運転姿勢はアップライトかつ、インパネ、N BOXのアウトホイールメーターとは違うオーソドックスなインホイールメーターを見下ろす感じなのである。
が、安心していただきたい。N BOX譲りのプラットフォームが持つ懐の深さを生かした、しっかり感と安定感ある操縦性を、このターボモデルでも実現しているのだ。パワーステアリングは直進感にも優れ、適度な軽さによって実に扱いやすい操作フィールの持ち主。