働くクルマ、軽バンに革命をもたらしたと言っていい、日本で一番売れているクルマ、N BOXをベースに開発されたホンダN VANには、N BOXやライバル同様にターボモデルが存在する。
エンジンを前席下に置く、ボンネットのないキャブオーバーではなく、エンジンをボンネット内に収めるFFレイアウトを採用したのは無論、N BOXをベースに仕立てたからにほかならないが、キャブオーバーに対して荷室長にデメリットがあるところを解決するため、N VANは操縦性の左右差をほぼ解消した助手席側センターピラーレス構造や、ホンダ独創のセンタータンクレイアウトを採用することで低床化を採用・実現。
ライバルの軽バンでは積めない、250ccのバイクの積載を、低床と高い天井高で可能にしたのである。また、キャブオーバーに対する室内長の不利は、後席とともに助手席までダイブダウンできるシートアレンジによって、助手席側に限れば、ライバル同等の最大室内長をもたらしているのである。いや、そのフラットフロア度ではライバルを圧倒する。