走ってみると、まず強く感じるのがふわりとソフトな着地感。しかし柔らかすぎる感じではない。しっかりとコシのあるバネ感という感触だ。コシがあるためか、着地の際のブレが少ないようにも感じる。ゆっくり走った時にはクッションが、ペースを上げて走った時には反発を強く感じた。
トップランナーのトレーニング用、テンポランやスピード練習に最適という触れ込みだったが、ランナーが各自のスピード、使い方で走っても、そのどれにも使えるように感じた。
マラソンの30㎞すぎあたり、かなり疲労した状態の足を包んでくれる優しいフィット感と着地感。そしてエネルギーリターン率85%のソールが、かなり助けになってくれるだろう。
だいたいそれくらいの地点で「練習が足りなかったな」「もっと練習しとけばよかった」という後悔が始まるのだが、これらの後悔をテクノロジーで少なからず薄めてくれる。ランニング終盤のキツいときにこそ力になってくれるシューズなのだ。
ナイキ
『ナイキ エアズーム ペガサス ターボ』
1万9440円(税込み)
重量:238g(28㎝/片足)
ドロップ:10mm(かかととつま先の落差)
問い合わせ先/ナイキジャパン TEL0120・6453・77
取材・撮影/今 雄飛
ミラソル デポルテ代表。スポーツブランドのPR業務を行なうかたわら、自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。